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日本人イラストレーター、3Dアニメ映画でアニー賞初受賞の快挙!

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日本人イラストレーター、3Dアニメ映画でアニー賞初受賞の快挙!

日本時間2月7日(日)、「アニメ界のアカデミー賞」と呼ばれる第37回アニー賞の授賞式が行われ、アメリカの3Dアニメ映画『コララインとボタンの魔女 3D』(2月19日公開)のコンセプト・アートを手掛けた日本在住のイラストレーター、上杉忠弘氏が最優秀美術賞に輝いた。

日本人が同賞を受賞するのは今回が初めて(過去には宮崎駿監督作『千と千尋の神隠し』(01)が作品賞(映画部門)、監督賞、脚本賞、音楽賞の4部門で受賞)。「まさか自分が受賞するとは思っていなかった」という上杉氏は壇上で「50〜60年代の米国アニメに影響を受けた私が名誉ある賞を受けられて光栄です」と喜びを語った。

『コララインとボタンの魔女 3D』は、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(93)のヘンリー・セリック監督による長編ファンタジー・アニメーション。ボタンの目をした人々が暮らす奇妙な世界に迷い込んだ少女の、おかしくてちょっぴり怖い冒険を描く。上杉氏はキャラクターとセットのデザインを担当しており、彼がセリック監督に送ったイラストが“パラレル・ワールド”という映画全体の世界観に決定的な役割を果たしたという。

そのコンセプト・アートを基に、主人公だけで28体という膨大な数の人形、総面積1万7000平方メートルに及ぶセットが作成された。それを1コマずつ動かしながら撮影したコマ撮りアニメの映像に、20万パターンもの表情などのCG加工を施してフル・デジタル化したものを、さらに3Dへと変換! 気の遠くなるような作業と4年もの歳月をかけて、世界初の“3Dで撮られたストップモーションアニメ”が完成した。

伝統的な手作りと最先端デジタル技術、そして日米の才能が融合して生まれた『コララインとボタンの魔女 3D』。ぜひ劇場でチェックして!【Movie Walker】

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