小池都知事がアル・ゴア元米副大統領は「地球を守る伝道師」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
小池都知事がアル・ゴア元米副大統領は「地球を守る伝道師」

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小池都知事がアル・ゴア元米副大統領は「地球を守る伝道師」

第30回東京国際映画祭のクロージングセレモニーが、11月3日にEX シアター六本木で開催され、各賞の授賞式が行われた。その後ドキュメンタリー作品として本映画祭初のクロージング作品に選出された『不都合な真実2:放置された地球』(11月17日より公開)で来日した主演アル・ゴア(アメリカ元副大統領)が、旧知の仲である審査員長トミー・リー・ジョーンズや小池百合子東京都知事と共に舞台挨拶に立った。

ハーバード大学時代のルームメイトでもあったトミー・リー・ジョーンズから「僕の友人で、大変思慮深い方です」と紹介されたゴアは「ドウモアリガト」と日本語で挨拶。「私の作品をクロージング作品に選んでくださってありがとう。旧友にまさかここで会えるとは」と再会を喜んだ。

また、前作『不都合な真実』(06)の公開時に環境大臣を務めていた小池都知事は「10年を経てまた『不都合な真実2』を完成されたことに心からお祝いを申し上げたいです。ゴアさんは地球を守る伝道師だと思っています。また、東京オリンピックとパラリンピックは、地球を守るというメッセージを東京から発信する良いチャンスだと思っています」としっかり東京をアピール。

ゴアも「都知事に感謝したいです。長年のおつきあいになりますし、東京国際映画祭もサポートされ、東京オリンピックとパラリンピックにもいろんな努力をされ、気候危機にも努力されている。ドウモアリガト」と礼を述べた。

東京サクラグランプリはトルコ人のセミフ・カプランオール監督が手掛けた『グレイン』が受賞。監督は「長い旅路で、制作に5年かかりました。この映画に携わってくれたさまざまな友人たち、映画のチーム、主演のジャン=マルク・バールさんにお礼を申し上げたい」と喜びを語った。【取材・文/山崎伸子】

<第30回東京国際映画祭コンペティション部門受賞結果>

■東京グランプリ:『グレイン』

■審査委員特別賞:『ナポリ、輝きの陰で』

■最優秀監督賞:エドモンド・ヨウ監督『アケラット-ロヒンギャの祈り』

■最優秀男優賞:ドアン・イーホン『迫り来る嵐』

■最優秀女優賞:アデリーヌ・デルミー『マリリンヌ』

■最優秀芸術貢献賞:『迫り来る嵐』

■最優秀脚本賞 presented by WOWOW:『ペット安楽死請負人』(テーム・ニッキ)

■観客賞:『勝手にふるえてろ』

<アジアの未来部門>

■作品賞:『僕の帰る場所』

■国際交流基金アジアセンター特別賞:藤元明緒監督『僕の帰る場所』

■スペシャル・メンション:『老いた野獣』

<日本映画スプラッシュ部門>

■作品賞『Of Love & Law』

<SAMURAI(サムライ)賞>坂本龍一

■東京ジェムストーン賞

松岡茉優『勝手にふるえてろ』

石橋静河『夜空はいつでも最高密度の青色だ』

アデリーヌ・デルミー『マリリンヌ』

ダフネ・ロー『アケラット-ロヒンギャの祈り』

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