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山田涼介、1年ぶりのアルとの再会に笑顔。『鋼の錬金術師』世界公開に向けて「いくぞ、アル!」

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山田涼介、1年ぶりのアルとの再会に笑顔。『鋼の錬金術師』世界公開に向けて「いくぞ、アル!」

全世界でシリーズ累計7000万部を超える国民的人気コミックを実写映画化した話題作『鋼の錬金術師』(12月1日公開)のジャパン・プレミアが11月15日、東京ドームシティーホールで開催。主演を務めるHey!Say!JUMPの山田涼介を筆頭に、本田翼、ディーン・フジオカ、蓮佛美沙子、本郷奏多、内山信二、夏菜、佐藤隆太、松雪泰子、曽利文彦監督らが勢ぞろいした。

本作は「月刊少年ガンガン」に連載され、アニメ化もされている荒川弘の代表作を原作にしたファンタジー・アクション。亡くなった母に会いたいという想いで、人体錬成という禁忌を犯した2人の兄弟。ところがそれに失敗し、兄のエドは右腕と左脚を、弟のアルは肉体すべてを失ってしまうのだ。そして不屈の精神で国家錬金術師になったエドは、アルと共に、失った体を取り戻す鍵を握る「賢者の石」を探す冒険に出発するのである。

主演の山田を筆頭に、本田や本郷など、原作ファンが自ら実写に挑んだことも話題の本作。作品の魅力を訊かれた山田は会場に詰めかけた大勢の観客を見渡しながら「原作ファンの方もたくさん…」と言おうとして「たくしゃん…」と言ってしまい、会場中の山田ファンから「可愛い!」の声援が上がる。

周りの共演者たちからいじられながらも、持ち直した山田は「原作ファンの方も、まだ読んだことがない方も、誰でも楽しめる作品になっていると思います」と自信たっぷりの表情。そして「日本の魂を繊細に、緻密に描いている作品になっています」と作品の魅力をコメントした。

そんな山田の隣で、小声で「たくしゃん…」といじり続けていた本田は、劇中では主人公兄弟を支える幼なじみのウィンリィを演じる。山田演じるエドの良いところを訊ねられると「小さいボディにいっぱい勇気が詰まっていること」と、身長164cmの山田をさりげなくいじり、それには山田も「おい!」と鋭い突っ込みを入れ、笑いを誘った。

さらに、イケメンでありながら女ったらしの三枚目キャラでもあるマスタング大佐を演じたディーンは、ふざけて作った曲が“めちゃかわ”だと山田に言われ、即興でその歌声を披露。華麗なボイスパーカッションをしばらく続けたのち「ぐるぐるぐるぐるグルテンフリ〜」と歌い出すディーンのお茶目な一面に、会場中が大いに沸いた。

それぞれのキャストが、この映像化不可能とも言われた超大作に込めた想いを語る中で、ヒューズ中佐を演じた佐藤には、共演者たちから絶賛の声があがった。「初めて見たときに、漫画からそのまま飛び出してきたんじゃないかというぐらい、ヒューズだった」と振り返る山田に、作品を鑑賞した直後に「ヒューズさん、まじヒューズ」とメモを書いたことを明かした本郷。

本作でメガホンをとった曽利は『タイタニック』のCGスタッフに参加した経歴を持ち『ピンポン』などのヒット作を生み出した映像のスペシャリスト。1年以上の歳月をかけてCG処理が施され、ついに完成した本作を監督するにあたり「世界中で愛されている作品だけに、緊張して望んだ」と本音を漏らす。

そして「これだけのキャストが揃ったので、面白くないわけがない。世界中の人に我々の作った『鋼の錬金術師』が受け入れられると思います」と自信たっぷりで語った。本作は、全米やヨーロッパを含む世界190か国での公開が決定しているほか、日本国内では通常盤に加え、4DX上映やIMAX上映など邦画史上最大級のスクリーン数での公開も決定している。

そして舞台挨拶の終盤には、エドの弟アルがホログラムでステージ上に登場。撮影終了から約1年、山田と久しぶりの再会を果たしたアルは、劇中と同じように、息のあったやり取りを披露し、会場を盛り上げた。本田がウィンリィのように「何してたのアル?」と訊ねると「錬金術の練習をしていた」と答え、山田から「真面目か!」と突っ込まれる一幕も。そして、最後は劇中の決め台詞でもある、山田の「いくぞ、アル!」に、アルの「うん、兄さん」のやり取りで締めくくられた。

取材・文/久保田和馬

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