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“座長”丸山隆平を、ユースケ・サンタマリアと石橋杏奈が語る!

インタビュー

“座長”丸山隆平を、ユースケ・サンタマリアと石橋杏奈が語る!

関ジャニ∞・丸山隆平の映画単独初主演映画『泥棒役者』(11月18日公開)で初共演したユースケ・サンタマリアと石橋杏奈。本作はNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の脚本を手がけた西田征史が、自身の舞台を映画化した喜劇エンタテインメントだ。2人は丸山らと共に、絶妙なアンサンブル演技を見せている。

丸山が演じるのは、昔の仲間に脅され、絵本作家の豪邸に忍び込んだ元泥棒・大貫はじめ。彼が屋敷の中でいろんな人と遭遇する度に、別人に間違えられ、自分の正体がばれないように小芝居をしていく。ユースケは屋敷を訪れるセールスマン・轟良介役を、石橋は新人編集者の奥江里子役を演じた。

ユースケは、丸山の座長としての振る舞いに感心したそうだ。「彼がそこをすごく意識しているのが分かっていじらしかったです。でしゃばらず、しかし自分は主役だという責任感を感じながらみんなに話しかけていて、すごく気合いを感じました。西田監督ともよくディスカッションをしていたし」。

ユースケと丸山はバラエティ番組では共演していたが、役者として向き合うのは今回が初だった。「丸山くんは真っ直ぐな芝居をする男です。今回、彼が演じたはじめは、気が弱くて人とコミュニケーションをとるのが下手だけど、すごくいいヤツという役柄で丸山くんにぴったり。みんなが思っている“関ジャニ∞の丸ちゃん”の良いところを盛ったようなキャラクターでした」。

石橋も丸山が自身の出演番組「LIFE!〜人生に捧げるコント〜」を観てくれていたことに感激したそうだ。「とても嬉しかったですし、私だけではなく他の方々の作品もよく観られていました。また、監督と丸山さんの仲がすごく良くて、あそこまでしっかりとコミュニケーションが取れている現場は見たことがなかったので、すごく驚きました」。

初共演となった2人。ユースケは「杏奈ちゃんは紅一点で救世主だった」と石橋に感謝する。「高畑充希ちゃんも出ているけど、シーンは全く違っていたので。男ってバカだから、女性がいると頑張るんです(笑)。スタッフに女性がいてもそれはそれでなごむけど、同じ俳優部という立場でいてくれると、やっぱりみんなが癒やされるんです」。

さらにユースケは「共演が終わってからの杏奈ちゃんの評価もうなぎ上りです」と石橋をベタ褒めする。「お芝居も素敵で、普段の杏奈ちゃんのちょっとトボけた魅力も最高です。コントをやっているからものすごく瞬発力があり、こういう舞台的な長回しの作品に合うんじゃないかと。反射神経が培われていて、めちゃくちゃ勉強になりました」。

石橋は「いえいえ」と恐縮する。「ユースケさんはよく番組で拝見させていただいていて、すごく面白い方という印象でしたが、実際にお会いしたらとにかくいろんな知識がすごくて。何の話をしていても、ユースケさんが一番詳しかったです。また、気遣いがすごくて、人のことをよく見ていらっしゃるんです。ユースケさんから『本当に面白いと思って笑う時、顔が真っ赤になるね』と現場で言われたことがあって、自分では気づかなかったので驚きました」。

ユースケが「そうなの?でも、分かりやすいよ。たぶん、みんな気づいているけど言わなかっただけなんじゃないかな」と笑うと、石橋は「自分では分からなかったのですが、母にそのことを話したら『そうかも』と言われました。周りのことをよく見てくださっている事を改めて実感しました」と、ユースケの細やかな気配りに感激しきりだった。

西田監督の舞台「小野寺の弟・小野寺の姉」にも出演していたユースケは、今回も舞台のような感覚で演じたそうだ。

「彼の映画に初めて参加しましたが、舞台をまるまる映画化したような感じで。セットの家もポップで可愛くて異世界みたいだったし、カットを割っていても、全体的に長回しが多かったです。だから、俺たちは自分が出ていないシーンでもスタンバっていないといけなくて。きっと西田監督はそういうテンポ感を大事にしたかったと思うけど、カメラマンも大変だったんじゃないかな」。

石橋も「誰かが失敗するとまた撮り直しという緊張感がすごくありました」とうなずく。「私が演じた奥江里子はトイレにしょっちゅう行くんですが、トイレから出てくるタイミングも見図らわないといけなくて。時にはカメラマンさんが前にいて、しゃべりかける相手の姿が見えない時もありました。そういう時は自分で想像してお芝居をするんですが、そこもすごく難しかったです」。

芸達者な個性派俳優陣が織り成す『泥棒役者』。最後に着地する結末もお楽しみに。

取材・文/山崎伸子

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