小説を愛するあまり、本ごと食べちゃう文学少女って?|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
小説を愛するあまり、本ごと食べちゃう文学少女って?

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小説を愛するあまり、本ごと食べちゃう文学少女って?

かわいいんだけど、ちょっとおかしなところのある“不思議ちゃん”って、意外と誰の近くにも1人はいるもの。でも、5月1日(土)公開の『文学少女』に登場する美少女は、そこらへんの不思議ちゃんとはちょっと(いや、だいぶ)違う。なんと、物語や文学を愛するあまり、本当に本を食べてしまうのだ!

『このライトノベルがすごい!2009』で1位になった野村美月原作の人気ライトノベルをアニメ映画化した本作。物語を愛するあまり、紙ごと食べちゃう奇癖を持つ文芸部の部長・天野遠子(実は遠子だけでなく、彼女の父親も母親に書かせた文章を食べている)と、彼女のためにおやつ(物語)を書くはめになった少年・井上心葉がミステリアスな事件に遭遇するというストーリーだ。

作中には、太宰治の「人間失格」やエミリー・ブロンテの「嵐が丘」、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」といった実在の文学作品が多数登場し、その物語をなぞるように物語が進んだり、作家にまつわる秘蔵エピソードが語られたりするなど、文学好きならより楽しめる作風となっている。

なお、アニメ制作は『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』(08)をはじめとする押井守監督作品や、「東のエデン」などを手掛けるプロダクションI.G.。思春期の少年少女の心の葛藤や暗い心の記憶など、作品の持つ透明度ゆえに、映像化不可能と言われた本作をどのように“料理”しているのかにも注目したい1本だ。【トライワークス】

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