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【速報】第91回キネマ旬報ベスト・テンが決定!菅田将暉、蒼井優らが栄冠に輝く

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【速報】第91回キネマ旬報ベスト・テンが決定!菅田将暉、蒼井優らが栄冠に輝く

映画雑誌「キネマ旬報」を発行する株式会社キネマ旬報社が11日、毎年恒例となっている「キネマ旬報ベスト・テン」を発表した。

該当年に公開された作品から、日本映画、外国映画、文化映画のベスト・テンを決める本賞は今年で91回目となり、今年で90回目となる米アカデミー賞よりも古い歴史を誇る。

映画雑誌を母体とする本賞の特徴として、日本映画と外国映画には読者選出部門を設け、それぞれの10本を読者投票によって決定していることがあり、まさに映画ファンと共に作り上げてきた賞と言える。

また、ベスト・テン及び各賞の選考者は、映画を多く見ている者に厳しく限定されており、しかも選考者数が多く(2017年度はのべ140名以上)、さらにその年齢・所属の幅(映画評論家、ジャーナリストなど)も広いことから、最も中立的で信頼に足る映画賞という評価を受けてきた。

ベスト・テンの発表時にはあわせて9部門からなる個人賞、「日本映画監督賞」「日本映画脚本賞」「外国映画監督賞」「主演女優賞」「主演男優賞」「助演女優賞」「助演男優賞」「新人女優賞」「新人男優賞」も発表されており、作品・映画人を多面的に選び出している。

今回発表された個人賞の中から『彼女がその名を知らない鳥たち』で主演女優賞を獲得した蒼井優、『あゝ、荒野』ほか5本に主演したことで主演男優賞を獲得した菅田将暉が喜びのコメントを寄せた。

蒼井は2006年度(第80回)『フラガール』『虹の女神 Rainbow Song』『ハチミツとクローバー』で助演女優賞を受賞しており、11年ぶりの受賞となった。蒼井は「今回の受賞を、私の周りの方々がとても喜んでくれて、ああ、多くの人にお世話になっていただけた賞なんだなと、改めて思いました。ありがとうございました」と感慨深げにコメント。

初受賞となった菅田は「真ん中に立つことがひとつの目標だったので、こんな大きな賞をいただいたことに対して、気が引き締まります。これからもワンカットワンカット、真摯にやっていきます」とあくまで謙虚な姿勢を見せた。

『花筐/HANAGATAMI』で日本映画監督賞を受賞した巨匠・大林宣彦は、1985年度(第59回)に『さびしんぼう』で読者選出日本映画監督賞を受賞しているが、意外にも評論家選出での監督賞受賞は初。1月9日に80歳となった大林にとって、最高の誕生日プレゼントになった事だろう。

ほか、ベスト・テンの結果と個人賞受賞結果は、以下の通り。

【日本映画ベスト・テン】

1位 映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ

2位 花筐/HANAGATAMI

3位 あゝ、荒野

4位 幼な子われらに生まれ

5位 散歩する侵略者

6位 バンコクナイツ

7位 彼女の人生は間違いじゃない

8位 三度目の殺人

9位 彼女がその名を知らない鳥たち

10位 彼らが本気で編むときは、

(次点:『ビジランテ』)

【外国映画ベスト・テン】

1位 わたしは、ダニエル・ブレイク

2位 パターソン

3位 マンチェスター・バイ・ザ・シー

4位 ダンケルク

5位 立ち去った女

6位 沈黙-サイレンス-

7位 希望のかなた

8位 ドリーム

9位 ムーンライト

10位 ラ・ラ・ランド

(次点:『残像』)

【文化映画ベスト・テン】

1位 人生フルーツ

2位 標的の島 風(かじ)かたか

3位 やさしくなあに~奈緒ちゃんと家族の35年~

4位 ウォーナーの謎のリスト

5位 谺雄二 ハンセン病とともに生きる 熊笹の尾根の生涯

6位 沈黙―立ち上がる慰安婦

7位 米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー

8位 笑う101 歳×2 笹本恒子 むのたけじ

9位 まなぶ通信制中学60年の空白を越えて

10位 廻り神楽

(次点:『桜の樹の下』)

日本映画監督賞 大林宣彦 『花筐/HANAGATAMI』

日本映画脚本賞 石井裕也 『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』

外国映画監督賞 ケン・ローチ 『わたしは、ダニエル・ブレイク』

主演女優賞 蒼井優 『彼女がその名を知らない鳥たち』

主演男優賞 菅田将暉 『あゝ、荒野』『火花』『帝一の國』『キセキ-あの日のソビト-』

助演女優賞 田中麗奈 『幼な子われらに生まれ』

助演男優賞 ヤン・イクチュン 『あゝ、荒野』

新人女優賞 石橋静河 『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』『PARKS パークス』『密使と番人』

新人男優賞 山田涼介 『ナミヤ雑貨店の奇蹟』『鋼の錬金術師』

なお10位以下のランキング、選考者140名のコメント、読者選出ベスト・テンおよび各個人賞の詳細については2月5日(月)発売の「キネマ旬報」2018年2月下旬キネマ旬報ベスト・テン発表特別号に掲載される。

文/編集部

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