はかなげで美しい…全日本国民的美少女、宮崎香蓮が難役に挑んだ!
ひとりの主婦が刊行し、ロングセラーとなった同名ノンフィクションを映画化した『育子からの手紙』(4月17日公開)は、ガンと闘う13歳の少女と、病室で隣同士になった女性との絆を描くヒューマンドラマ。このヒロインを演じているのは、第11回全日本国民的美少女コンテスト(演技部門賞)受賞の美少女・宮崎香蓮だ。NHKドラマ『バッテリー』にレギュラー出演し、『チェスト!』(08)で映画デビューした彼女は、『まぼろしの邪馬台国』(08)で実の祖母の少女時代を演じ、若手演技派としての評価を得た。そして今回、見事に本作で主役の座を射止めた。
喜美子(原日出子)の入院する病室に13歳の少女、育子(宮崎香蓮)が緊急入院してきた。激しい痛みに苦しむ姿と献身的に看病する母(有森也実)の姿は、喜美子にはとても他人事ではない。なぜなら喜美子も同じように母と痛みに耐えた少女時代を経験していたから。思わず声をかけあうようになる喜美子と育子。慰め励まされるうちに病気と闘う同志のような絆が生まれていく。
“命”というメッセージ性の高い本作で、15歳でこの世を去ってしまう少女役に挑んだ宮崎。闘病しながらベッドの上で見せるチャーミングな笑顔や、生きることを諦めない強さ。迫りくる死の恐怖。病を抱えた少女を懸命に演じている宮崎の姿に、誰しもがグッとくるはずだ。
全日本国民的美少女コンテストのグランプリに輝いたとあって、彼女のたたずまいは美しい。だが、その熱演を見ればもうただの美少女とは言えないだろう。今後の活躍が期待できる若手演技派女優へと成長しているのは間違いない。【トライワークス】
作品情報へ