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“世界のミフネ”初の本格ドキュメンタリー映画、製作秘話を監督と三船の孫が明かす!

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“世界のミフネ”初の本格ドキュメンタリー映画、製作秘話を監督と三船の孫が明かす!

現在開催中の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018」にて『MIFUNE:THE LAST SAMURAI』の上映が行われ、舞台挨拶にスティーブン・オカザキ監督と、本作のプロデューサーであり、三船の孫である三船力也が登壇した。

本作は、スティーヴン・スピルバーグやマーティン・スコセッシなど世界の巨匠に愛された、唯一無二のサムライ俳優である“世界のミフネ”こと三船敏郎の波乱に満ちた生涯と映画人生に迫るドキュメンタリー映画だ。

今回の映画化にあたり、どうしても実現したかったことを問われると、監督は「本作は三船本人の話だけではなく、周辺にいる人々の物語や、60年代の時代のことを描きたいという思いがありました」と振り返りつつ「このプロジェクトによって三船がいかに偉大だったかということを、いま一度思い出してほしいと思っています」と力強く観客に語りかけた。

本作では、三船と親交の深かった国内外の映画関係者にインタビューによって、三船の波乱万丈な人生を紐解いている。中でも興味深かったインタビューが、香川京子だったという。「黒澤・三船だけではなく、色々な映画監督と仕事をされていて、この時代の生き証人だと思っています。温かい心を持つ素晴らしい方です」。

さらに「もう1人挙げるとすると、殺陣師の宇仁貫三さんですね。『俺が一番、三船に殺されてるんだよ。1作品5回くらい殺されたこともある』と話されていて。もう1回生き返って殺されに来てくれとリクエストされたという話もしてくれましたね」と撮影当時の秘話も飛び出した。

またイベントでは、MCから“三船映画”の中で、最も好きな作品について問われると、監督は「もちろん黒澤監督の作品が好きですが、実は一番好きな作品は、稲垣浩監督の『宮本武蔵』三部作ですね。三船の中でも一味違っていて好きな映画です」と通好みのチョイス。

三船は「監督と同じく『宮本武蔵』も好きですが、個人的に人におすすめするのは『用心棒』ですね」とそれぞれ語った。

さらに三船は「小学生のころ、たまたま担任の先生が映画ファンで、道徳の授業で『七人の侍』をみんなで観ることがあったんです。観終えたあとは、周りがみんな侍ごっこを始めていましたね」と明かす場面に観客から驚きの声があがるなど、知られざるエピソードの数々に、会場に集まった観客たちは満足げな表情を浮かべていた。

「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018」は19日(月)まで開催中だ。

取材・文/編集部

【ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018】
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