クロスオーバーシリーズ最新作で共演!「プリキュア」3シリーズの“ピンク”が大集合|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
クロスオーバーシリーズ最新作で共演!「プリキュア」3シリーズの“ピンク”が大集合

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クロスオーバーシリーズ最新作で共演!「プリキュア」3シリーズの“ピンク”が大集合

シリーズに登場した各チームが夢の共演を果たす、クロスオーバーシリーズ通算10作目『映画プリキュアスーパースターズ!』が現在公開中。先日、TVシリーズ最新作「HUGっと!プリキュア!」(放送中)の引坂理絵(キュアエール/野乃はな役)と、先輩プリキュアとなった「キラキラ☆プリキュアアラモード」(17)の美山加恋(キュアホイップ/宇佐美いちか役)、「魔法つかいプリキュア!」(16)の高橋李依(キュアミラクル/朝日奈みらい役)という、ピンクがイメージカラーのメインヒロインを声優3人が集合!好評の劇場版について話を聞いた。

「HUGっと!プリキュア!」のキュアエール・野乃はな役の引坂理絵(中央)をギュッと抱きしめる、先輩プリキュア役の高橋李依(左)と美山加恋(右)
「HUGっと!プリキュア!」のキュアエール・野乃はな役の引坂理絵(中央)をギュッと抱きしめる、先輩プリキュア役の高橋李依(左)と美山加恋(右)

今作で描かれるのは、3世代のプリキュアの物語。その台本に初めて目を通した時、彼女たちはそれぞれに喜びを抱いたと言う。

高橋「(放送終了後も)『魔法つかいプリキュア!』(以下『まほプリ』)の時間は全然止まっていなかったんだなってことを再認識できたくらい、キャラクターたちがいきいきと動いていました。改めて台本を読んで『またあの日常が帰ってくる!』って思うほど、楽しくお芝居をさせていただけたので、当時の放映を観て楽しんでくださた方は絶対観に来ていただきたいです!」

引坂「『HUGっと!プリキュア!』(以下『ハグプリ』)にとって、初めての映画です。今回は、はなちゃんの過去に触れるようなお話で、本編ではみせたことのない姿のはなちゃんも登場します。それをどう表現できるかなということを意識して、収録に臨みました。そして先輩たちの交流シーンもいっぱいあって『わあ!ついに私たちもついに仲間入りしたんだ』って思いました」

美山「『キラキラ☆プリキュアアラモード』(以下『プリアラ』)のメンバーにとっては、初めて後輩ができた作品です(笑)。ちょっと先輩の威厳を見せることができるシーンもあって、いちかが大人になったんだな、みんな大人になったんだなって感じました。そして、やっぱり『プリアラ』の妖精ヤパパ役で一年間ずっと頑張ってくれていた引坂さんが『ハグプリ』のピンクということを、みんな本当に現場で知って、喜んでいたんですよ!『やったー』って。新しいプリキュアを演じるのが引坂さんで本当にうれしかったですし、『プリキュア』のバトンを託せてよかったなです」

メインストーリーで活躍するのは、放送中の「HUGっと!プリキュア!」のメンバー。映画での活躍について、引坂は、様々な思いを抱いているという。

引坂「放映開始からのこの1~2か月は怒涛の日々で、本当にあっという間でした。TVシリーズ本編と同時に映画のアフレコ収録もあり、そこで先輩たちと共演させていただいたのですが、春と秋に公開される『プリキュア』映画の春に足が入っちゃんたんだー、もう映画撮っちゃったんだーって(笑)。時の流れがひたすらに早く感じる、この1か月ちょっとですね。どれだけこの映画の中で私たち自身の姿を見せられるかはまだわからないですけど、私たちなりの、いまできる姿がスクリーンに映しだされていると思うので、そこを観ていただけたらなと思います」

まだ「プリキュア」になって間もないはなと、彼女を演じる引坂について、先輩たちはどのような印象を抱いているのだろう。

高橋「はなちゃんと、みらいとで掛け合いをさせてもらって感じたのが、地に足をつけて踏ん張れる力強さかなあ。キャラクターも『野乃はな』っていう草木を思わせるお名前だったというのもあるんですけど、『これはとても太そうな根っこが地面に生えているぞ』というくらいにどっしりとしていました。アフレコでのマイク前での姿勢も大きな木が生えているな、って思うくらいにしっかりとしていたので、すごくパワーを感じました。『これは子育てするぞ』『母だぞ』って感じを抱きました(笑)」

美山「ヤパパ役を演じていた頃から、引坂さんは努力家でひたむきなイメージがものすごくありました。なので、はなちゃん役は本当にぴったりだと思います。引坂さんってムードメーカーで、すごくみんなを元気にしてくれるんですよね。そういう部分もはなちゃんと一緒ですし、映画でも、前半ははなちゃんがとってもコミカルな感じなんですけど、そこも引坂さんから出てくるおもしろさだなって(笑)」

高橋「なんかギャグがすごくおもしろいんですよね!」

美山「はなちゃんというキャラクターだからこそ、引坂さんの人柄の良さも出ているんじゃないかなって思いますね。一緒にアフレコ収録のマイクの前に立っていると、ご本人のお人柄にも触れられるだけでなく、キャラクターのことも感じ取れるので、応援したくなるんです。でも、応援なんてしなくてもすごいどっしりしているというか(笑)でも、引坂さんがどっしりしているからこそ、はなちゃんの『フレー!フレー!』が伝わるんですよね」

引坂「そんなに私、どっしりしていたんですね」

【写真を見る】「ピンク」がイメージカラーのメインヒロインを演じる3人
【写真を見る】「ピンク」がイメージカラーのメインヒロインを演じる3人

『映画プリキュアスーパースターズ!』は、15周年を迎えたプリキュア・シリーズの歴史の中でも記念すべき作品。それぞれ「ピンク」という、プリキュアメンバーの中でも重要な役割を演じてきた声優陣からみた「ピンク」キャラクターの存在について聞いてみた。

高橋「みらいを演じるようになった時に『プリキュアとは?』とか『ピンクとは?』みたいなご質問をインタビューでいただいたことがきっかけで、いろいろ考えていたんですけど、正直に言うと、みらいがたまたまプリキュアに、そのうえ『ピンク』に変身しましたといった感覚だったんですね。そこから1年間、みらいと向き合い続けられたのも、周りに支えてくださる方がいらっしゃるって信じられたから、のびのびと演じられたと思います。そういった経験を通して、『ピンク』って逆になにも背負っていないんじゃないかと思い始めちゃいました。そういった意味では『ピンク』は周りの皆さんが作ってくださる、自由に演じさせていただける場所だと私は思います」

引坂「いまはまだ、『ピンクとして』というよりは、はなちゃんとして、いかにはなちゃんに寄り添ってあげられるのかを第一に考えて、一生懸命演じさせていただいています。その結果、皆さんに『ピンク』として認めていただけたらいいのかなと」

美山「私もお2人とまったく同じで、どの作品の『ピンク』にも共通した『ピンクはこうです』というのは、多分ないんだと思うんですよね。その作品ごとで、みらいちゃんも、いちかも、はなちゃんも全然違うキャラクターですし。でも、ピンクの立場って、目の前のことに集中していないとどんどんキャラクターが成長していってしまうから、自分がキャラクターに追いつかなきゃ、この子をちゃんと抱きしめてあげなきゃって、思っていないと置いて行かれちゃうんですよね。いちかを演じていた期間は、そんな私をメンバーのみんなや周りの方々が支えてくださった一年でしたね。本当にみんなに頼っていたので、そういう意味では『みんなを信じる』ことがピンクの共通点なのかなって思いますね」

最後に、本作における各世代の『プリキュア』の見どころについて聞いてみた。

高橋「『まほプリ』メンバーが、言葉ではなく、目線で語り合う場面が好きです!特にあんなシーンをいただけるなんて思っていなかったので、台本を読んだ時にちょっと困惑して『この映画は3世代のプリキュアの物語なのにいいの?』って思いました。でも、すごくいいシーンをいただいたので、私たちの世代らしさを詰め込ませていただきました。ぜひ注目してください!」

引坂「はなちゃんというキャラクターがどういう子なのかという部分や、はなちゃんと映画ゲストキャラクターのクローバーに対する想いが繊細に描かれているところは、見どころの一つだと思います。そして、3世代が共演しているからこそ、今回の映画が最後まで駆け抜けることができたんだな、と感じたので、全体を通して、先輩方の助けによってはなちゃんたちが前に進んでいく部分もぜひ注目して観ていただけたらなと思います」

美山「今回、ピンクが集まるのと、他のみんなが集まるシーンがあるのですが、各チームに分かれる時に、それぞれのチームがピンクのことをどう思っているかがわかる内容になっています。また、『プリアラ』チームのメンバーと、はなちゃん以外の『ハグプリ』チームのキャラクターが初めて会うお話なんですけど、この映画ならではのキャラクターたちの自由奔放さを楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。はなちゃんのことを最後まで応援したくなるような映画なので、劇場ではたくさんライトを振って欲しいなって思います!」

観客がライトを振って応援すると、プリキュアたちがパワーアップするという“観客参加型ムービー”としても大人気
観客がライトを振って応援すると、プリキュアたちがパワーアップするという“観客参加型ムービー”としても大人気

『映画プリキュアスーパースターズ!』では、「HUGっと!プリキュア!」の新プリキュアたちが、「魔法つかいプリキュア!」「キラキラ☆プリキュアアラモード」の先輩プリキュアたちと共に悪に立ち向かう。彼女たちの真っ直ぐなひたむきさに勇気とパワーをもらえる1作、ぜひ劇場へ足を運んで欲しい。

取材・文/トライワークス

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