『未来のミライ』ついに公開!細田守監督が明かす「金曜ロードSHOW!」新OP映像の秘密|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
『未来のミライ』ついに公開!細田守監督が明かす「金曜ロードSHOW!」新OP映像の秘密

インタビュー

『未来のミライ』ついに公開!細田守監督が明かす「金曜ロードSHOW!」新OP映像の秘密

『時をかける少女』(06)、『サマーウォーズ』(09)などのヒットメーカー・細田守監督の最新作『未来のミライ』が本日ついに公開日を迎えた。「金曜ロードSHOW!」での過去作オンエア、さらに映画の世界観が楽しめる関連イベントも続々始まり、夏休みの幕開けと共に盛り上がり出した本作と、その周辺について細田監督から直接伺った。

細田守監督最新作『未来のミライ』が公開、「金曜ロードSHOW!」の新OP映像も本日放送分よりOA
細田守監督最新作『未来のミライ』が公開、「金曜ロードSHOW!」の新OP映像も本日放送分よりOA撮影=菊池修

「『金ロー』へ恩返しができました」

取材直前まで「金曜ロードSHOW!」の新オープニング映像を制作していたという細田監督。今夜放送の『時をかける少女』にて、その映像を見ることができる。「(前身番組の)『水曜ロードショー』時代から番組のファンで、お話をいただいた時は震えました。僕が中学生の頃に放映された松田優作主演の『家族ゲーム』(83)や、ミア・ファロー主演の恋愛映画『フォロー・ミー』(72)は印象深かったですね。ちなみに今回のオープニングは、ミア・ファロー主演の『カイロの紫のバラ』(85)をモチーフにしていて、登場する女子高生も“ミアちゃん”という名前なんですよ(笑)」

【写真を見る】「金曜ロードSHOW!」で本日21時放送『時をかける少女』(06)
【写真を見る】「金曜ロードSHOW!」で本日21時放送『時をかける少女』(06)[c]「時をかける少女」製作委員会 2006

オープニングを手掛けたことで「番組に恩返しができました」とも語る。「これまでは船着き場で男性が黄昏ていたり、おじいさんが古めかしい映写機を上映したり…男性の視聴者を想定した感じもあって。今一番映画を見てほしい人は女性の方々。僕がそうだったように、今の若い世代、女子高生に番組を入口にめくるめく映画の世界を感じてほしい…と。映画の公開の度に応援して下さっていた番組に、こういう形で携われたのがうれしいです」

「大人も社会も、子どもみたいに変われたら」

公開された『未来のミライ』は、4歳の甘えん坊・くんちゃんと、未来からやってきた妹・ミライちゃんによる時空をこえた冒険物語。突然“お兄ちゃん”になったくんちゃんが様々な出会いや不思議な体験を通じて成長する姿をファンタジックに描いている。

くんちゃんとミライちゃんは時空をこえる不思議な冒険へ!
くんちゃんとミライちゃんは時空をこえる不思議な冒険へ![c]2018 スタジオ地図

自身も5歳と2歳の子どもの親である監督は「子どもたちを日々観察していると『あれ?この前とは全然違うことができるようになっている』って本当に驚かされます」と話す。実体験から着想のヒントを得たことで、くんちゃんや家族の生活がいきいきと描写されているが、そこには監督の願いも込められている。「子どもというのは“変化”する存在で、そこにダイナミズムがある。変わろうと思ってもなかなか出来ない大人や社会も、子どもみたいに変われたらいいのにと思います」

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