宮崎駿も感涙した『借りぐらしのアリエッティ』の米林監督はカオナシのモデルだった! |最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
宮崎駿も感涙した『借りぐらしのアリエッティ』の米林監督はカオナシのモデルだった!

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宮崎駿も感涙した『借りぐらしのアリエッティ』の米林監督はカオナシのモデルだった!

スタジオジブリの最新作『借りぐらしのアリエッティ』(7月17日公開)が遂に完成し、7月1日に東京国際フォーラムで完成披露試写会が開催された。声優を務めた、志田未来、神木隆之介、主題歌を歌ったセシル・コルベル、米林宏昌監督、鈴木敏夫プロデューサーが登壇。セシル・バンドによる歌唱パフォーマンスの後で行われた舞台挨拶では、意外な裏話が明かされた。

古い屋敷の床下に両親と住む小人のアリエッティと、病気療養にやってきた翔少年との交流をみずみずしく描く『借りぐらしのアリエッティ』。初メガホンをとったのは、スタジオジブリ生え抜きの「ジブリで一番上手いアニメーター」と言われる37歳の米林宏昌監督。そして志田未来、神木隆之介という才能あふれる若手俳優が、主人公たちに命を吹き込んだ。

まずは、セシル・コルベル率いるセシル・バンドによる主題歌「Arrietty's Song」を聴いて心洗われた後、舞台挨拶がスタート。アフレコに初トライしたアリエッティ役の志田未来は、「すごく緊張しましたが、神木くんも常に『大丈夫だよ!』と言ってくれたので楽しんでやれました」と笑顔でコメント。

『千と千尋の神隠し』(01)、『ハウルの動く城』(04)などでも声優を務めた神木隆之介は「ちゃんと翔くんになれているかが不安でしたが、映画を観た時、表現したい部分はちゃんと表現できてるかなと思ったので安心しました」と余裕の表情を見せた。

注目は、本日マスコミ陣の前で初お披露目(!?)となった米林監督だ。あだ名は「麻呂」。「今日、監督解禁ってことでドキドキしてました」と緊張しながらも笑顔で挨拶。その後、神木の口から、米林についてのこんなエピソードがポロリ。「米林監督が、『千と千尋の神隠し』のカオナシのモデルだと聞いて。それから監督がカオナシにしか見えなくなってしまって(笑)」。宮崎駿曰く、「歩く姿が似ている」らしいが、確かに。

鈴木プロデューサーは、気になる宮崎駿監督の映画の感想を語った。「試写が終わった後、突然宮崎駿が立ち上がって、前に座っていた麻呂の手を持ち上げ、『麻呂、よくやった!』と言ったんです。その後、僕だけに『映画観ながら、泣いちゃった』と。『ジブリ育ちの初めての演出家が誕生した』と言っていて、これは嬉しかったです」。

宮崎駿からお墨付きをもらったのだから、クオリティはばっちり。確かに、アリエッティと翔との心の触れ合いや、人間たちのモノを借りながら豊かに暮らす小人たちの生活は見ていてわくわくする。この夏、また、スタジオジブリが新たな伝説を作りそうな予感!【Movie Walker/山崎伸子】

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