『ワンダーウーマン』続編、時代背景が80年代に設定された理由は?|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
『ワンダーウーマン』続編、時代背景が80年代に設定された理由は?

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『ワンダーウーマン』続編、時代背景が80年代に設定された理由は?

毎年サマーシーズンにカリフォルニア州サンディエゴで開催される、ポップカルチャーの祭典「コミコン」が、今年も米国時間7月19日から22日にかけて開催され、16万人以上の参加者が会場を賑わせた。

21日に行われたワーナー・ブラザースのプレゼンテーションでは『ワンダーウーマン』(17)に続き、続編でも主演を務めるガル・ガドット、クリス・パインとパティ・ジェンキンス監督の3人が登壇しトークを行った。

『Wonder Woman 1984(原題)』と題された続編は、現在製作開始から3週間半が経過したばかりで、まだまだ公表できない情報が多いよう。前作で死んでしまったはずのキャラクター、スティーブ・トレバー役のクリス・パインが、続編でどのように登場するかに関しても詳細は明かされていない。ジェンキンス監督は「続編を皆さんにお見せできるのをとても楽しみにしているの。(クリスは)今作でも重要な役柄を演じるのよ」とだけコメントした。

第一次世界大戦中の1910年代を舞台にした第1作から、続編の舞台は1984年へと一気に時代が進む。物語の時代背景を80年代に設定した理由について、ジェンキンス監督は「第1作でとても気に入っているところは、時代を第一次世界大戦中の1917年に設定したことで、機械化や現代化が進む時代背景を比喩として作中で描けたところです」と語る。

「私は80年代に育ちましたが、独特の雰囲気があって、人間の善悪の両極を反映した時代だったと思います。素晴らしい音楽や優雅で美しいものにあふれていた一方で、人間の醜い部分も表面化した時代でした。そのような極端な時代にワンダーウーマンがいたら、すばらしいストーリーになると思ったんです」と説明した。

この日のトークセッションでは、未完成の本作の映像の一部がファンの前で公開された。80年代のショッピングモールで、ワンダーウーマンが2人の強盗から少女を助けるシーンが画面に映しだされると、観客から大きな拍手が沸き起こった。『Wonder Woman 1984』は19年11月1日(金)に全米で公開予定だ。

また、ジェンキンス監督とクリス・パインが『Wonder Woman 1984』の撮影開始前の合間を縫ってコラボレートした米TNT局のテレビドラマシリーズも、正式な題名を「I Am the Night(原題)」と発表し、トレーラー映像を公開したばかりだ。

このドラマは60年代を舞台に、米国で発生した未解決殺人事件「ブラック・ダリア事件」のミステリーを紐解く物語。ジェンキンス監督は、本作の製作総指揮(第1話)を手掛けたほか、第1話、第2話ではメガホンも握った。クリスは作中で事件を追いかける元海兵隊員のパパラッチを演じている。「I Am the Night」は19年1月の放送開始を予定している。

LA在住/小池かおる

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