『借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展』で小人の世界をいち早く体験!|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
『借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展』で小人の世界をいち早く体験!

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『借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展』で小人の世界をいち早く体験!

スタジオジブリの最新作『借りぐらしのアリエッティ』の公開に合わせて7月17日(土)から東京都現代美術館で始まった『借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展』。『キル・ビルVol.1』(02)や『THE有頂天ホテル』(05)などの映画美術監督で知られる種田陽平が手がけたこの美術展では、人間の12分の1サイズで作られたアリエッティたち小人の世界が見事に再現されている。そこで7月16日に内覧会が行われ、開会式の後、いち早くその世界を体験してきた。

開会式に参加したのは、この美術展を手がけた種田陽平はじめ、『借りぐらしのアリエッティ』の声優を務めた志田未来、神木隆之介、主題歌を歌ったセシル・コルベル、米林宏昌監督、鈴木敏夫プロデューサーら。セシルがケルトハープを弾きながら主題歌「Arrietty's Song」を歌った後で、開会式がスタート。

種田は「これは、アニメ映画×実写映画の美術の展覧会です。ジブリのアニメーション美術のみなさんは手描き。我々も手作りで全部作っている。半時代的なアナログ的なものをうまく調和させた物を見ていただきたい」と、今回の美術展を熱くアピールした。

内覧会ということで、早速アリエッティたち小人の世界へ! 最初に大きな軒下の通風孔から小人たちの家に入っていくが、その中に入るとすべての物がアリエッティたちの目線のサイズで作ってあるので、まるで自分たちが小人になった気分に。そこで、この美術展の面白かったポイントを5つにまとめてみた。

●足を踏み入れた途端、ストーリーが始まる。軒下から入ると、まるで自分も映画の世界の登場人物になれたような錯覚に陥る。展覧会に来たというよりも、『借りぐらしのアリエッティ』のアトラクションに入ったようなイメージ。ひとつひとつ、巨大化された小物が楽しい。

●人間の道具を工夫して使っている小人たちの生活に感心。切手が絵画として飾られていたり、腕時計が掛け時計になっていたり、意外な道具の使い方を見ると「なるほど!」とうならせられる。

●あちこちの覗き穴から見る部屋が愉快。アリエッティのキュートな部屋や、人間の少年・翔の部屋を、ワクワクしながら覗き穴から見られるという演出が秀逸。

●草花が生い茂った庭やまぶしい陽光も再現。小人たちの家だけではなく、野趣あふれる庭も再現。ヒマワリサイズのタンポポが咲いていたり、大きなバッタがいたりする。また、照明も陽光を再現し、葉の裏側の葉脈が透き通って見えるところにも感動!

●実物大の小さなアリエッティの家も展示。美術展の最後に、まるでドールハウスのようなミニチュアのアリエッティの家を発見。ここで改めて、アリエッティたちの小ささを実感。

美術展というよりも、ここはまさに『借りぐらしのアリエッティ』のテーマパーク。映画を観た後なら、よりいっそうアリエッティたちの世界を堪能できそうだ。『借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展』は10月3日(日)までの期間限定開催。映画のヒットと共に美術館も大盛況となる予感なので、早めに足を運んでもらいたい!【Movie Walker/山崎伸子】

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