広瀬アリス、窪田正孝の迫真の演技に「圧倒された!」アニメ声優として初共演|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
広瀬アリス、窪田正孝の迫真の演技に「圧倒された!」アニメ声優として初共演

インタビュー

広瀬アリス、窪田正孝の迫真の演技に「圧倒された!」アニメ声優として初共演

人気ゲームアプリ「モンスターストライク」を手掛けるXFLAGと、CGアニメーション制作会社オレンジがタッグを組んだ長編アニメーション映画『モンスターストライク THE MOVIE ソラノカナタ』(公開中)で、窪田正孝と広瀬アリスがアニメーション声優に初チャレンジした。アニメ映画で初共演を果たした2人に、アフレコの感想を聞いた。

地面から切り離されて宙に浮いた“旧東京”と、地上に残った“新東京”の2つの世界に分断されている世界を舞台に、高校生・カナタ(窪田)と青い髪の少女・ソラ(広瀬)が友情や絆を見つけて成長する姿を描く本作。先に声を録音して、その演技に合わせてアニメーションを作る“プレスコ”という手法がとられたが、声優初挑戦となる窪田は「難しかった」と率直な想いを吐露。しかしながら「新しい戦いの場が広がっていく気がした。いつかナレーションのお仕事などができたらいいなと思っていたんです。新しい一歩を踏みだせたかな」と充実感もたっぷりだ。

一方の広瀬も洋画の吹替え経験はあるものの、アニメのアフレコは初めて。「アニメーションでファンタジーの世界を描く物語となると、バトルシーンもたくさんあって。どういった声を出したらいいのか、セリフをどのように話したらいいのかと想像力が必要になりました。何度もテイクを重ねながら、演じさせていただきました」と真摯に打ち込んだ。

世界の命運をかけた戦いに飛び込んでいく、ソラとカナタとして共演した2人。アフレコは一緒にやることができたそうで、窪田は「アリスちゃんの声はとても澄んでいて、研ぎ澄まされているのが魅力的。そしてとても新鮮な反応をしてくれるので、掛け合いをしていてとても楽しかったです。アリスちゃんは、集中力がすごいんですよ!」、広瀬は「窪田さんが隣にいてくださって、とても心強かったです。ラストの方では、窪田さんの迫真の演技に圧倒されてしまって。窪田さんに引っ張られて、私もいつも以上に喉が開いた気がします。たくさん助けていただきました」とニッコリ。すると窪田が「ソラとカナタも2人で一つという部分がある。お互いの声を聞きながら、想像力をどんどん膨らませながら演じられたので、とてもありがたかったです」と付け加えるなど、二人三脚でソラとカナタを作り上げた。

また広瀬は「ラフな服装がいいなと思ってアフレコに行ったら、窪田さんも似たような格好をされていて(笑)。最後のほうは、気づけば2人共が裸足になっていたんですよ」とアフレコを述懐。窪田も「そうそう!動きやすい服で行きました」と声を弾ませ、「初めての声のお仕事だったので、なんだか前の日は『声を出しちゃいけないな』とか変に意識してしまって。のど飴も舐めたりして(笑)。でも始まってしまえば、劇中の世界に入り込んでいました」と息ぴったりに振り返る。

ソラとカナタというキャラクターには、どんな印象を持っただろうか。カナタ役の窪田は「最初は何者でもない、何者にもなれないとふさぎ込んでいる青年。ソラをはじめとする周りの人たちと出会っていくことで、形が構築されていくんです。透明な感じは、大事にしたいなと思っていました」とカナタの成長を意識したという。すると広瀬は「見た目も似ている気がする」と窪田&カナタのマッチ度に太鼓判。窪田は「ちょっと幸が薄そうな役が多いから…」と苦笑いだったが、広瀬は「窪田さんには、役者さんとして様々な色に染まることができる“白”のイメージがあるんです。なんにでも染まれて、すべてを吸収できるような感じがある」と窪田の役者力を色で表現する。

ソラ役を演じた広瀬は「ソラは勝ち気な部分もありつつ、凛としたかっこいい女性。カナタを引っ張っていく女性だと思って演じていました」とのこと。窪田は「アリスちゃんは、ソラにすごくハマっていた」とこちらもハマり度に触れ、「劇中ではずっと一人だったソラが、仲間と出会い、少しずつ明るくなっていく。彼女の可能性が広がっていく雰囲気が感じられるんですが、そういった場面でアリスちゃんの澄んだ声がとても心地よく響いて、まるで木漏れ日のよう」と広瀬から温かさを受け取ったという。

どうやら窪田は「アリスちゃんはものすごく明るいよね!一緒にやっていて、楽しい」とポジティブなオーラを浴びたそうで、「イヤホンから音量の大きな音が出たら、ビクッ!と全身で驚いたり。台本をどっちの手で持つか、一生懸命に悩んでいたり。一つ一つの反応が楽しいんです。なんだか会うと幸せになれる気がする」とコメント。広瀬は「すごい見られてる!恥ずかしい」と大照れになりながらも、「私、ハッピー人間なんです」と生き生きと語っていた。

取材・文/成田 おり枝

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