東京国際映画祭記者会見で『海炭市叙景』の南果歩&谷村美月が登壇|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
東京国際映画祭記者会見で『海炭市叙景』の南果歩&谷村美月が登壇

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東京国際映画祭記者会見で『海炭市叙景』の南果歩&谷村美月が登壇

10月23日(土)から31日(日)まで開催される第23回東京国際映画祭の記者会見が9月30日に行われ、コンペティション部門出品の『海炭市叙景』(11月27日公開)から、南果歩、谷村美月、竹原ピストルと熊切和嘉監督が登壇した。

質疑応答のなかで、熊切監督は「2年前の北海道の映画祭での出会いをきっかけに、今回の作品を作ることになりました。たくさんの函館の市民の皆さんの物心両面にわたるご協力をいただき素晴らしい作品となりました」と語り、「最も力を入れたのは、各人物がそこにいたかのように、前後にも人生が見えるように描くことで、その点がうまく表現できたのではないかと思います」と、自信を感じているようだった。

主演の谷村美月は「普段のお芝居の現場とは違い、ただそこにいればいい、という監督の作る不思議な空気感がある居心地の良い現場でした。印象に残ったシーンは、お兄ちゃんと元旦に朝日を見るシーンです。CGなどを使う時代ですが、美しい朝日を撮るために2日間もかけて撮影しました」と、リアルな映像を見てもらいたいとアピール。南は「たくさんの地元の方が参加してくださいました。プロの俳優と、アマチュアの地元の方々が様々な役でうまくマーブル状に混ざりあっています。全て函館で撮影をするという意味は、その時、その場所の温度や空気感をフィルムに焼き付けるということです。そのような幸せな形で生まれた作品を東京国際映画祭を通じて世界に向けて発信できることを嬉しく思っております」と、地元の協力なくしてこの作品は成り立たないという点を強調した。

コンペティション部門への出品は本作を含め15本を予定している。多くのライバルの中から見事に賞を獲得することができるだろうか? 2010年の東京国際映画祭はまもなく開幕を迎える。【MovieWalker】

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