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“マーベルの秘密兵器”コンセプト・アーティストに注目!舞台裏エピソードを独占入手

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“マーベルの秘密兵器”コンセプト・アーティストに注目!舞台裏エピソードを独占入手

全世界で破竹の大ヒットを記録しつづけるマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)シリーズの20作目となる『アントマン&ワスプ』が、いよいよ1月9日(水)にMovieNEXで発売される。このたび、先日ロサンゼルスのアートギャラリーで開催されたMCU作品のコンセプトアートなどを展示した特別展覧会で行われた、パネルディスカッションの模様を独占入手した。

前作に引きつづきメガホンをとったペイトン・リード監督とマーベル・スタジオ代表のケヴィン・ファイギが駆けつけたほか、普段あまり表に出てこないマーベル・スタジオのコンセプト・アーティストたちが参加したパネルディスカッションでは『アントマン&ワスプ』だけでなくこれまでのMCU作品の舞台裏が次々と明らかにされた。

リード監督は、映画の世界観や主要なキャラクターを視覚化していく才能にあふれたコンセプト・アーティストたちのことを「マーベルの秘密兵器」と形容。「彼らはコミックで省略されているディテールを描くことで、リアルで信じられる世界を作り上げるんだ。彼らのおかげで、コミックから実写に移行するプロセスがとても簡単に感じられたよ」と、その存在の大きさを語った。

そんな中、MCUの記念すべき1作目『アイアンマン』(08)からビジュアル開発チームをリードしてきた主任アーティストのライアン・メイナーディングをはじめ、チームの監修を務めるアンディ・パーク、シニア・アーティストのロドニー・フエンテベラ、アンソニー・フランシスコらは口を揃えるように様々な試行錯誤や努力を重ねてきたことを明かす。

しかし、様々な苦労があるからこそ「自分たちの仕事がスクリーン上で形になるのを見るのは喜びだ」と、シニア・アーティストのジャクソン・ジィーは振り返った。「『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でグルートの肩にロケットが乗っているのを描きながら、しゃべる木とアライグマを一緒にして大丈夫だろうかと思っていたんだ。でも、完成した映画でそれが見事に描かれているのを見てとても嬉しかったよ」。

『アントマン&ワスプ』では、シリーズで初めて登場するワスプのスーツのデザインで素晴らしい仕事を成し遂げたビジュアル開発チーム。それにはリード監督も「ファンはワスプのスーツに期待していたからすごくプレッシャーだったんだ」と振り返りながら、彼らが作り出したデザインを絶賛。「スーツがリアルに感じられることで、観客は物語のドラマ部分も信じられるようになるんだ。特にホープとスコットにはスーパーパワーがない。すべてはスーツ次第だったからね」。

MovieNEXに先がけて先行デジタル配信が開始されている本作。配信(購入)限定で収録されているボーナス映像では、ビジュアル開発チームが手がけたMCU作品のコンセプト・アートの数々を確認できるものも。彼らの作品と完成した作品を見比べてみると、ビジュアル・コンセプトが映画製作の初期段階で行われているとは思えないほどの完成度の高さに驚かされること間違いなし。

MCU作品のクリエイティブ面の根幹を担い、まさに“秘密兵器”と呼ぶにふさわしい活躍をつづける彼ら。その活躍を目の当たりにすることで『キャプテン・マーベル』(3月15日公開)や『アベンジャーズ/エンドゲーム』など、今後公開されていくMCU作品をより深く知ることができ、また新たな楽しみ方を発見することができるだろう。

文/久保田 和馬

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