フランス公開5週目で100万人動員の『君を想って海をゆく』予告編が解禁!|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
フランス公開5週目で100万人動員の『君を想って海をゆく』予告編が解禁!

映画ニュース

フランス公開5週目で100万人動員の『君を想って海をゆく』予告編が解禁!

フランスで公開5週目に動員100万人を突破した『君を想って海をゆく』が12月18日(土)より公開することが決まった。

ドーバー海峡を泳いで渡る。対岸のイギリスに暮らす恋人に会うために。そして少年の夢はマンチェスター・ユナイテッドの選手になることだ。17歳のクルド人難民ビラルは、イラクからフランス最北端のカレにたどり着く。恋人の住むイギリスへ密航を試みるも失敗してしまう。もはやビラルには、英仏海峡を泳いで渡る手段しか残されていなかった。一方、フランス人のシモンは、かつては水泳選手として名を馳せたものの、今ではコーチの職に甘んじ、妻とは別居中の身だ。そんなふたりが市民プールで出会う。ビラルにクロールを指導することは、シモンにとって、難民を支援する団体に属する妻の心を取り戻すためにすぎなかった。しかし、次第にふたりの間には父子にも似た感情が流れ始める。果たして、ビラルは海峡を泳ぎ切り、イギリスの地を踏むことができるだろうか。

クルド人難民とフランス人との触れ合いを描いた本作は、フィリップ・リオレ監督の、カレ警察をヴィシー政権時のそれに例えた発言をめぐって、市長や移民担当大臣をも巻き込む論争を引き起こし、未だに物議を醸し出している。ドキュメンタリーの体を取らずに難民の現状を浮き彫りにしたフィリップ監督は、人種や年齢を越えて芽生えた絆や登場人物それぞれが愛する者と真摯に対峙する姿に光を当て、本作を感動の人間ドラマへと昇華させる。今回、予告編動画が届いたので、まずはこちらを見て、来月の公開に備えておこう。【MovieWalker】


作品情報へ