ジョージ&フレッド・ウィーズリー役 オリバー&ジェームズ・フェルプス インタビューPART1|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
ジョージ&フレッド・ウィーズリー役 オリバー&ジェームズ・フェルプス インタビューPART1

インタビュー

ジョージ&フレッド・ウィーズリー役 オリバー&ジェームズ・フェルプス インタビューPART1

――シリーズが終わりますが、どんな気持ちですか?

オリバー(以下、O)「まだ、ピンときていないんだよね。こうしてプレスジャンケットをしたりしていることもあって。ちょっとずつ、きてるかなあと思っているんだけど。というのは、先週、アフレコをやるためにスタジオに行って、色々ステージを歩き回っていたら、以前、魔法省のセットがあったスペースが全く空っぽになっていて何もなかったんだ。キャストの半分がそこにいたのに(セットがなくなっていて)、すごく変な気分だった。その時だね、初めて気持ちにぐっときたのは」

――ハリー・ポッター以降、似たようなファンタジーが作られましたが、これほど大成功を収めたシリーズはありません。成功の鍵はどこにあると思いますか?

ジェームズ(以下、J)「誰もが皆、シリーズのキャラクターの中に必ず一人は自分と結びつけて考えられる人がいるからじゃないかと、僕は思っているんだ。誰にもスネイプのような先生がいたり、ベストフレンドがいたり、クラスにはマルフォイみたいないじめっ子や、フレッドとジョージのような戯け者がいたりする。自分と関連づけて考えられるんだよね。それから、9と3/4番線とか、自分もこういう環境にいたいなあぁと思わせるのも良い。たとえば、ロンドンでも撮影しているけど、僕も休みの時にロンドンにやって来て、キングス・クロス駅や動物園を大勢のファンが訪ねているのを見た。実際にその世界の中に入っている自分を体験できるのも良いんじゃないかな」

――セットの中では、誰が一番イタズラ好きでしたか?

J「何人かいたね」

O「僕らもそうだったよね。フロリダのテーマパーク“ウィザディング・ワールド”のオープニングに行ったんだけど、そこには僕らのイタズラ用品専門店が実際にあって、小道具が買えるようになっていたんだ。そこで、マイケル・ガンボンが、おしゃべり入れ歯(チャタリング・ティース)を取って、ポケットに入れておいた。で、インタビューを受ける時にそれを時々出して、つけてはニヤニヤしてたんだ(笑)。ガンボンさんもイタズラ好きの一人だったね」

J「スタジオにいた時は、ずっとイタズラ合戦みたいなことが続いていたんだ。ここで話せることもあれば、リーブスデン・スタジオの秘密として一生あそこに眠らせておくこともあるんだけど(笑)。あるキャストが、(小声で)マット・ルイスなんだけど、ルパートの控え室で眠ってしまったことがあった。ルパートの部屋には、すごく大きいテレビやソファがずらっとあって、マットはそのソファのうちの1つで眠ってしまったわけだ。で、ハリー・ポッターのゲームを作っているEAが、ゲームを色々送ってくれるんだけど、その中に“バトルフィールド2”という戦争ゲームみたいなのがあったんで、よし、ボリュームを最大にしちゃえ、ということになった。で、マシンガンを出して撃ったんだんだよ。僕は、人があんなにまっすぐに起き上がるのを見たのは初めてだったよ(笑)。ほんとに垂直だったんだ!」

O「ルパートの部屋では、こんなこともあったよ。ルパートの控え部屋は2階にあって、大きかったので、僕らはその部屋の端っ子にあるネットめがけて、ゴルフボールをチップショットするという遊びをよくやっていたんだ。ルパートの部屋は、廊下の端にあって、隣はダン(ダニエル・ラドクリフ)の部屋だったんだけど、ある時、ダンが昼寝か何かしている時、ルパートがネットにチップして遊んでいたわけだ。僕らはテレビを見ていたんだけど、突然、バスン!という音がしたんで何かと思ったら、彼が、石膏ボードにボールを打ち込んじゃったんだよ。ゴルフボールのへこみの跡がついていた。そしたら、ルパートはいきなりソファに座って、テレビを見ているフリをし始めたんだよ。ダンのお父さんが「今のは何だったの?」なんて不思議そうに言ってきたけどね。ルパートはかき回す張本人だね(笑)。面白がってやっては、何事もなかったかのような顔をしているよ」

――学校ではイタズラ好きでしたか? 名前を取り替えっこしたりとか?

O「たまにはね。僕たちの学年には、実は双子が5組いたんだよ」

J「絶対、水に何か入っていたと思う(笑)」

O「僕たちは一番お行儀良かったよね」

J「そうだよ。ハリー・ポッターをやるようになって、外交的になったんだ。最初はシャイだったんだよ。で、クリスとカールという双子がいるんだけど、ちょうどフレッドとジョージみたいなので、僕らはそのふたりをベースにしているところがあるんだ。一人はクリケットが得意で、もう一人は科学が得意なんだけど、ある時、同じ日に試験があったんで入れ替わったんだ。そしたら停学になっちゃった。カールが談話室に駆け込んできて叫んでたよ(笑)。だから僕たちは一番の悪だったわけではないけど、そういう経験は(演技に)利用しているよ」

――兄弟だということは助けになりましたか? とても身近な人がそばにいるということは良かったですか?

O「もちろんだよ。僕らは家を離れて、見ず知らずの環境に放り込まれたわけだから、身近な人とおしゃべりしたり一緒になったりしていられれば、楽になることが多い。プレスツアーなんかに行く時も良いよね」

J「いつも朝食が一緒に食べられるしね(笑)。同じ経験を分かち合えるのは良いことだと思う。両親や家族に何があったのか話すのもいいけど、一緒に経験できるというのはユニークだよね」

――ハリー・ポッターと共に成長してきていかがでしたか? 10年間関わっていて、普通の生活はできたのですか?

J「僕たちは年長だったんだよね。スタートした時は14歳だったから。他の子たちは10歳とか11歳だけど。ちょうど成長し始める頃だった」

O「両方の良いところを経験したという感じかな。大きなプロジェクトに深く関わっている一方では、地元には自分たちの仲間もいた。たとえば、サッカーの試合を見に行く時でも、ボックス席とかに座るんじゃなくて、仲間たちと一緒に座った。彼らがいなかったら普通の生活を送ることは難しかっただろうね。仲間たちが僕らのことをケアしてくれ、地に足をつかせてくれた。そうじゃなかったら、僕らのような仕事をしていたら、今とはだいぶ違っていただろうね」

インタビューPART2に続く
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