チーム京極兄弟の川村壱馬にインタビュー「伸之さんのこと“兄貴”って思ってます!」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
チーム京極兄弟の川村壱馬にインタビュー「伸之さんのこと“兄貴”って思ってます!」

インタビュー

チーム京極兄弟の川村壱馬にインタビュー「伸之さんのこと“兄貴”って思ってます!」

川村壱馬が鈴木伸之との“絆”を激白
川村壱馬が鈴木伸之との“絆”を激白撮影/HIRO KIMURA(W) スタイリング=松川聡(TRON) ヘアメイク=JANET、高畑奈月(共にKIND)

「伝説の王子」の座を巡り、個性豊かなイケメン王子たちが壮絶なバトルを繰り広げる映画『PRINCE OF LEGEND』(現在公開中)。鈴木伸之演じる京極尊人とチーム京極兄弟として登場するのが、LDHグループ期待の若手グループ“THE RAMPAGE from EXILE TRIBE”のボーカルである川村壱馬が演じる竜。ヤンチャな兄と違い、一歩引いたクールなキャラクターの弟・竜を落ち着いた芝居で存在感たっぷりに演じてみせた。

「ずっと芝居の仕事はやってみたいと思っていたんです。ライブのステージとはまた違った表情をみせられればと思って挑みました」と、念願のドラマ・映画出演について語ってくれた川村。撮影現場の雰囲気をどう感じたのだろうか。「ベストの環境だなと思いました。だって、頼れる先輩たちに囲まれながら、その背中を見ながら演技ができるわけで。初心者の僕にとっては、すごく恵まれた環境だったと思います。とくに、僕には鈴木伸之さんが演じる、兄貴・尊人がいた。基本的に兄貴と一緒のシーンがほとんどなので、現場に尊人がいてくれればそれだけで十分というか(笑)。なんでも話せる、伸之さんが本当にお兄ちゃんのような存在でした」



テレビドラマ、映画と3か月にわたる撮影で“兄弟”のコンビネーションを確立したという2人。「兄貴は隙があると、ここでアドリブやろうぜ」って僕にけしかけてくるんです。でも、それがうれしくて。ここの芝居はこうやってやろうって相談してくれるのも、ああ、一緒にこうやって作っていくんだなって。絆ができている感じが強くしましたね」

はじめての現場では「ポンポンでてくる知らない言葉や現場の仕組みに驚いてばかりだった」と、戸惑うことも多かったが、演じた役柄についてはスムーズに自分のキャラクターと重なったとうれしそうに話す。「クールで一途で硬派なキャラっていうのをまず台本で読んだ時に、あれ、これそのまんま俺じゃんと思えたんです。だから飾らずに自分のままで、役に入ることができたかなと思います。演技について、僕はまだまだ初心者。引き出しなんてないですから。自分にないものは表現できない。だったら、自分の性格や自分らしさをしっかり主張しようって。それができる役柄でよかったです」。では、しいて違う部分を探すとしたら?「…うーん、僕はあんなにツンが強いタイプではないかもしれない。心を許している兄貴とか好きな女の子の前では、もうちょっとデレデレっとしちゃうかもしれません(笑)」とチャーミングな顔ものぞかせた。

LDH所属グループ間での共演も話題の本作
LDH所属グループ間での共演も話題の本作[c]2019「PRINCE OF LEGEND」製作委員会

初々しさを残しながらも、着実に一つステージを登ったことは彼の今後のキャリアにおいても重要な意味を残すことになりそうだ。そんな中で、今回の作品の中で、自分を褒めるとしたら「食事制限をがんばったことくらいかな」とはにかむ。「米を控えるようにしていたんです。だけどそれも、撮影の陣中見舞でHIROさんからクレープの差し入れがあって。これは、食べなきゃって! 我慢できなかったですね(笑)。チョコをたっぷりつけて、イチゴクレープいただいちゃいました、おいしかったです!」。王子チームの中では、まだまだ末っ子的存在。今後の活躍がとにかく楽しみだ。

王子たちからアプローチを受け、騒動に巻き込まれていくヒロイン・成瀬果音役を演じた白石聖
王子たちからアプローチを受け、騒動に巻き込まれていくヒロイン・成瀬果音役を演じた白石聖[c]2019「PRINCE OF LEGEND」製作委員会

そんな彼に見どころがたくさんある『PRINCE OF LEGEND』の中で特に好きなシーンはと尋ねると「映画のラストにかかわるシーンなのでしゃべっちゃいけないかもなんですけど、言っていいのかな…」と口ごもりながら教えてくれたのは、「物語の終盤にある尊人と果音のシーン。ここが、この映画の中で一番印象に残っています。尊人のセリフがよくて、めちゃくちゃ泣きそうになりました。そのあとの奏のセリフもかっこいいし。刺さります。僕は、試写をRAMPAGEのメンバーの慎と一緒に観ていたんですけど“このシーン、やばくねえ?”って言い合いながら観たんです!」とかなり胸にキュンと響いた様子。

“プリンスバトル”というエンタテインメントでありながら、観客が入り込める物語もきちんと届けるのが本作の魅力のひとつだ。「だから、この映画は女性だけのもの…ってことは全然ないと思うんですよね。男にも響く、恋愛パートも実はきちんと描かれている。笑えるし、泣けるし、エンタテインメントでもある。男性の方にもぜひ、観にきてもらいたいです。王子の中で誰が自分に似ているとか、こういうアプローチの仕方いいなとか、自分に近づけながら、楽しんで観てほしいですね」

取材・文/梅原加奈


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