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世界三大映画祭を最年少で制覇したファティ・アキン監督が初来日!

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世界三大映画祭を最年少で制覇したファティ・アキン監督が初来日!

ヴェネチア映画祭の審査委員長を務めていたアン・リーが「とても素晴らしいこの映画に嫉妬せずにはいられない!」と賛辞を送ったファティ・アキン監督の『ソウル・キッチン』(2011年1月22日公開)。同作のメガホンを取ったアキン監督が11月19日、初来日を果たし、記者会見を行った。

同作がヴェネチア国際映画祭で賞を獲ったことについて、「ヴェネチア国際映画祭に呼ばれたことが本作にとっては受賞だと思っていましたので、自分も驚きました。一般の方がいらっしゃる上映に不安を抱えて立ち会いました」と振り返り、「受賞後のパーティで審査員を捕まえて、『どうして賞をくださったのですか?』と聞いていきましたが、『今までシリアスな作品を撮ってきて、このような全く違う作品を発表した度胸、勇気に賞をあげたかったんだ』と言われ、とても嬉しかったです。受賞させてくれた方々の言葉があってこそ、本当に受賞した気持ちなれます」と喜びを語った。

ヨーロッパ各地で映画を製作することが中心となっているが、ヨーロッパ以外での製作に「今書いている脚本は世界の半分で撮影をすることを考えています」と、次回作への構想を話し、「どこか知らない場所に行く、知らないことを経験するという、自分の知らないことを理解するために映画を作っているとも言えるかもしれません。『人類に共通しているもの、異なっているものってなんだろう?』という興味があり、映画は自分にとって自分の考えを伝える手段です」と映画製作への意図を明かした。

同作の舞台であるハンブルグの街について、「自分にとっては母のような存在。街というものは僕にとって女性です。ハンブルグは隠れたり、守ってくれたり、バイクで回ることもできるし、自分の通った医者や幼稚園であったり、自分が慣れ親しんだもの全てがあります。街育ちということもあってか、街が一人の登場人物として描かれている映画は大好きです」と告白。ファティ監督は初来日について、「ずっと来たかった日本に初めて来ることができました。どんな国なのかとても好奇心を持っていたので、来られて嬉しいです」と喜びを語った。【Movie Walker】


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