ジェームズ・キャメロン監督『アバター』続編は四部作!?気になるキャストや内容は?|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
ジェームズ・キャメロン監督『アバター』続編は四部作!?気になるキャストや内容は?

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ジェームズ・キャメロン監督『アバター』続編は四部作!?気になるキャストや内容は?

09年に公開され、興行収入約28億ドル(約3,100億円)と、今でも世界歴代1位をキープし続ける『アバター』(09)続編のキャスト情報やストーリーの概要が、徐々に浮き彫りになってきている。続編は四部作でシリーズ化される予定で、すでにキャメロン監督によって4作とも脚本が執筆されている。現時点では、シリーズ第2作は20年12月18日、第3作は21年、第4作は24年、第5作は25年に公開される予定だ。

実は本シリーズ、同時進行で進んでいた第2作と第3作の撮影は17年9月にクランクアップしており、第4作と第5作の撮影は、第2作の公開される20年以降に本格的に開始される予定だそうだ。昨年11月に、BBCは続編の題名が含まれる書類を入手し公開前の作品の題名の情報を流出した。そのタイトルは、第2作『Avatar:The Way of Water(原題)』、第3作『Avatar:The Seed Bearer(原題)』、第4作『Avatar:The Tulkun Rider(原題)』、第5作『Avatar:The Quest for Eywa(原題)』とされている。信憑性が疑われたこれらの題名に関して、米Entertainment Tonightのレポーターがキャメロン監督に真偽を確認したところ、「これらのタイトルは、現在検討中のものだが、最終決定はまだ下されていない」と、仮題である事を認めた。

第2作は、第1作目から10年後を設定にしており、ジェイク(サム・ワーシントン)やネイティリ(ゾーイ・サルダナ)たちの、家族のストーリーとなるそうだ。『The Way of Water』の仮題にあるように、水を使った視覚効果が多い映画になるそうで、新たに水の部族も登場すると報じられている。

また、「アバター」シリーズでプロデューサーを務めるジョン・ランドー氏は、米Colliderとのインタビューで、続編はそれぞれ独立した物語になる予定だと明かした。ランドー氏は「『アバター2』のために『アバター』を観る必要はありません。作品ごとそれぞれが観客の視覚と感情に訴える、起承転結があるストーリーになる予定です。客観的に考えて、この作品は独立した映画としてでも製作したい内容か?と自身に問いかけ、確信した上で第3作、第4作、第5作を製作しています。何と言っても本シリーズの利点は、パンドラの世界を描いているとことです。舞台が同じでも、全く新しい内容を展開させることができますからね」と語っている。

続編シリーズには第1作の『アバター』に出演したサム・ワーシントンやゾーイ・サルダナ、シガニー・ウィーバー、スティーブン・ラングらに加えて、新たなキャストとしてケイト・ウィンスレット、イーディ・ファルコや、「ハリー・ポッター」シリーズのルーピン先生役で知られるデヴィッド・シューリス、『クレイジー・リッチ!』(18)のミシェル・ヨーらの出演が公式に発表されている。

また、「ワイルド・スピード」シリーズで知られる俳優ヴィン・ディーゼルは、米国時間4月4日に、キャメロン監督と一緒に撮影現場で自撮りした映像を自身のインスタグラムで公開。その映像でキャメロン監督は「アバター2、3、4、5のセットにヴィンと一緒にいますよ。マンハッタン計画のようなトップシークレットのロケーションですので、ヴィンにも、皆さんにもMIBのニューラライザーを使って記憶を消さないとですね。何も情報は公開できないですから」とコメント。

続けてヴィン・ディーゼルも「僕がハリウッドでずっと共に仕事をして、師事したいと願っていた人が彼なんだ。夢が現実になったよ。勉強しています!」と言い、「出演する」とはっきりは言っていないものの、何らかの形でヴィン・ディーゼルも『アバター』続編に関わることが明らかになった。

キャメロン監督は今まで、米国のメディア王のルパート・マードック氏が率いる21世紀フォックスのもと、『エイリアン2』(86)に始まり、『タイタニック、』(97)、『アバター』と、同スタジオが誇る大ヒット作を輩出してきた。しかし、今年3月にウォルト・ディズニー・カンパニーによる21世紀フォックスの買収が正式に完了したことで、長年フォックスのもとで羽を伸ばして映画製作をしてきたキャメロン監督の製作環境も、『アバター』の第4作以降は転機を迎える。

『タイタニック』を含めキャメロン監督とともに映画をプロデュースしてきたジョン・ランドー氏は「マードック氏が会社を売却する決断をしたことは残念に思っていますが、売却先の会社としては、ディズニーは最高です。ディズニーは、『アバター』がただの映画ではなく、フランチャイズであると理解してくれていますから」と、米The Hollywood Reporterのインタビューで意見を述べ、フォックスの買収契約前に計画されていた通りに、『アバター』の続編シリーズの製作を進める予定だと明かした。

世界のポップカルチャー史に大きく影響を与える「スターウォーズ」シリーズが、ディズニーの一番ひいきの作品であることは間違いないが、そんなディズニーの元、いかにジェームズ・キャメロンが『アバター』フランチャイズを大きく展開させて行くのか、今後注目だ。

LA在住/小池かおる

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