【今週の☆☆☆】MCU区切りの一作『アベンジャーズ/エンドゲーム』、少年の学校デビューを描く『リアム16歳、はじめての学校』など週末観るならこの3本!|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
【今週の☆☆☆】MCU区切りの一作『アベンジャーズ/エンドゲーム』、少年の学校デビューを描く『リアム16歳、はじめての学校』など週末観るならこの3本!

コラム

【今週の☆☆☆】MCU区切りの一作『アベンジャーズ/エンドゲーム』、少年の学校デビューを描く『リアム16歳、はじめての学校』など週末観るならこの3本!

Movie Walkerスタッフが、週末に観てほしい映像作品3本を(独断と偏見で)紹介する連載企画。平成から令和へと変わるGWに突入する4月26日(金)から今週末の公開作品をピックアップ。地球の危機に立ち向かうヒーローたちの戦いを描く人気シリーズ最新作に、16歳にして学校デビューする少年の青春ドラマ、ママの突然の家出に困惑する父子の物語など、バラエティあふれる3本がそろった!

週末に観てほしい3本を、Movie Walkerに携わる映画ライター陣が(独断と偏見で)紹介します
週末に観てほしい3本を、Movie Walkerに携わる映画ライター陣が(独断と偏見で)紹介します

究極のヒーロー映画の集大成が描かれる『アベンジャーズ/エンドゲーム』(4月26日公開)

アベンジャーズはサノスを打ち倒すことができるのか?(『アベンジャーズ/エンドゲーム』)
アベンジャーズはサノスを打ち倒すことができるのか?(『アベンジャーズ/エンドゲーム』)[c]2019 MARVEL

全世界待望のマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の最新作。前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(18)にて、サノスの計画を阻止することができず、全宇宙の半分の命が失われた世界。残されたアベンジャーズのメンバーたちは、絶望的な状況からの逆襲(リベンジ)に挑む。徹底した秘密主義が貫かれた本作の最大注目ポイントは、シリーズ開始から10年、22作品にわたってリンクしてきた壮大な物語にひと区切りを付ける戦いの結末だろう。絶望の中の唯一の希望として残った、アベンジャーズのオリジナルメンバーである6人を中心にして描かれるであろう、絶望的な状況だからこそ立ち上がるヒーローとしての在り方を見届けたい。(映画ライター・石井誠)

16歳で学校デビューする少年をリアルにユーモラスに検証する青春ドラマ『リアム16歳、はじめての学校』(4月27日公開)

母親からの自宅学習を受けて育ったリアムは16歳で初めて学園生活を体験する!(『リアム16歳、はじめての学校』)
母親からの自宅学習を受けて育ったリアムは16歳で初めて学園生活を体験する!(『リアム16歳、はじめての学校』)[c]2017 SCHOOLED FILMS INC., ALL RIGHTS RESERVED

幼いころから自宅学習をしてきたため、母以外の友達もいない16歳の物理の天才少年が学校デビュー。そこで何が起こるのかをリアルに、ユーモラスに検証したのが、この青春ドラマだ。恋をしたから…という学校通いの理由も、好きな娘に近づくプロセスも実直で微笑ましく、それだけで主人公を応援したくなる。一方で、彼を学校に送り出した母親の、なかなか子離れできない苦闘のドラマも妙味。学校通いを10代の反抗期と自分を納得させつつ、性教育からドラッグ体験まで息子に押し付けてくる行き過ぎには、何度となく笑ってしまう。そんなコメディ色をチャームに変えて、母と息子の強い絆を浮かび上がらせる傑作。恋に臆病な方にも、ぜひ見てほしい。(映画ライター・有馬楽)

父子が身を寄せ合って頑張る姿にエールを送らずにいられない『パパは奮闘中!』(4月27日公開)

妻の家出でオリヴィエは初めて家事を担うことに(『パパは奮闘中!』)
妻の家出でオリヴィエは初めて家事を担うことに(『パパは奮闘中!』)[c]2018 Iota Production / LFP – Les Films Pelléas / RTBF / Auvergne-Rhöne-Alpes Cinéma

ワンオペ育児に疲れ果てたママが家出!残されたパパと幼い子どもたちは…。いきなり仕事と子育てを一気に背負うパパを演じるロマン・デュリスの、相変わらず“憎めない”チャーミングな魅力がさく裂!部下と上司の板挟みにあいながら子育てに奔走する姿は、まさに“男はつらいよ”。世の働くママたちは心のどこかで“ほら、大変でしょ”と微かにニンマリしつつ、寂しさを必死で耐える子供たちの姿に胸が押しつぶされ、父子が身を寄せ合って頑張る姿にエールを送らずにいられない。台詞が書かれていない台本からリアルな情感がほとばしる演技を引き出した、ベルギー出身の新鋭ギヨーム・セネズ監督の今後に要注目。安易なハッピーエンドに着地せず、それでも希望の風を吹かせる清々しいラストも秀逸!(映画ライター・折田千鶴子)



週末に映画を観たいけれど、どの作品を選べばいいのかわからない…という人は、ぜひこのレビューを参考にお気に入りの1本を見つけてみて!

構成/トライワークス

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