カンヌ受賞監督の来日も決定!今観るべき東南アジア映画の秀作を特集上映|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
カンヌ受賞監督の来日も決定!今観るべき東南アジア映画の秀作を特集上映

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カンヌ受賞監督の来日も決定!今観るべき東南アジア映画の秀作を特集上映

第62回カンヌ国際映画祭でブリランテ・メンドーサ監督が監督賞を受賞し、翌年にはアピチャッポン・ウィーラセタクン監督の『ブンミおじさんの森』(10)がパルムドールを受賞。それを皮切りにここ10年で急激な躍進を遂げ、世界中から大きな注目を集めるようになった東南アジア映画界で活躍する巨匠にスポットライトを当てた特集上映「東南アジアの巨匠たち」が、7月3日(水)から10日(水)まで開催される。

日本と東南アジアの相互交流の集大成!「東南アジア映画の巨匠たち」の開催が決定
日本と東南アジアの相互交流の集大成!「東南アジア映画の巨匠たち」の開催が決定

本特集は、2014年以降に国際交流基金アジアセンターが共催のもと東京国際映画祭の一部門として行われてきた「国際交流基金アジアセンターpresents CROSSCUT ASIA」をはじめ、映画を軸に深めてきた相互交流の集大成。東南アジアを飛び出して世界に挑戦し、映画ファンを魅了しつづける巨匠たちの原点から最新作、また注目の若手監督の意欲作を一挙に上映していく。

ラインナップされているのは10作品。90年代にインドネシア映画新世代のパイオニアとして注目を集めたガリン・ヌグロホ監督の最新作『メモリーズ・オブ・マイ・ボディ』(18)が日本初公開されるほか、昨年の東京フィルメックスで上映されたメンドーサ監督の『アルファ、殺しの権利』(18)やヌグロホ監督の長女カミラ・アンディニ監督の『見えるもの、見えざるもの』(17)。

インドネシアの巨匠ガリン・ヌグロホ監督の最新作『メモリーズ・オブ・マイ・ボディ』は日本初公開
インドネシアの巨匠ガリン・ヌグロホ監督の最新作『メモリーズ・オブ・マイ・ボディ』は日本初公開[c]Asian Shadows International Sales Limited

斎藤工と松田聖子が共演した『家族のレシピ』(17)が今年日本公開されたシンガポールの巨匠エリック・クー監督の長編デビュー作『ミーポック・マン』(95)のデジタルリストア版に、代表作の1本『一緒にいて』(05)。アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた経歴を持つリティ・パン監督が大島渚監督の傑作をリメイクした『飼育』(11)、BNK48のドキュメンタリー映画を手がけたナワポン・タムロンラタナリット監督の『ダイ・トゥモロー』(17)。

そして、ウィーラセタクン監督らタイを代表する4人の監督が参加した国際共同プロジェクトのタイ版『十年 Ten Years Thailand』(17)に、国際交流基金アジアセンターと東京国際映画祭の共同制作によるオムニバス映画シリーズ『アジア三面鏡2016:リフレクションズ』(16)と『アジア三面鏡2018:Journey』(18)が上映。さらに会期中には「映画分野における日本と東南アジアの国際展開を考える」をテーマにしたシンポジウムが行われるほか、ヌグロホ監督やメンドーサ監督ら豪華ゲストが来日を果たす予定となっている。

【写真を見る】長谷川博己が出演する『アジア三面鏡2018:Journey』も上映!
【写真を見る】長谷川博己が出演する『アジア三面鏡2018:Journey』も上映![c]2018 The Japan Foundation, All Rights reserved.

また、『ゴジラ キング・アンド・モンスター』(5月31日公開)など世界的に活躍する中国の女優チャン・ツィイーがコンペティション部門の審査委員長を務める第32回東京国際映画祭が10月28日(月)から11月5日(火)に開催される。今年も他ではなかなか観ることができない東南アジア映画の傑作たちと出会えることは間違いなし。目覚ましい急成長をつづける東南アジア映画界から今後も目が離せない!

文/久保田 和馬

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