コミック誕生から『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』まで! “親愛なる隣人”の半世紀 Vol.1
本日、世界最速公開を迎えた『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』。誕生から約半世紀、今やメディアを超えたポップ・アイコンとなったスパイダーマンの歴史を一気に振り返る!
60's /廃刊予定だった雑誌から生まれた革新的ヒーロー像
マーベルとスタン・リーがスーパーヒーロー・コミックに人間ドラマを盛り込むスタイルで、多くのヒーローを生み出した1960年代。当時スーパーヒーローは大人のキャラクターばかりで、若いヒーローは相棒役ばかりだった。そんななかで10代の主人公を思いついたリーたちは、廃刊予定だった雑誌『アメイジング・ファンタジー』にパイロット版を掲載。これが評判を呼び、シリーズ化されたのがスパイダーマンだった。
記念すべき初登場エピソードのラストにあの名フレーズ
1962年 5月、コミック『インクレディブル・ハルク』1号でハルクが初登場。8月『アメイジング・ファンタジー』15号でピーター・パーカー=スパイダーマンが初登場。同月『ジャーニー・イントゥ・ミステリー』83号でソーが初登場する。
スパイダーマン初登場回はベンおじさんを殺した男を捕まえ、己の過ちに気付く場面で終わる。「大いなる力には大いなる責任が伴う」という有名なフレーズも登場。
アベンジャーズの仲間たちも続々コミック・デビュー
1963年3月『アメイジング・スパイダーマン』でスパイダーマンの名を冠したシリーズが始まる。同月『テイルズ・オブ・サスペンス』39号でアイアンマンが初登場。5月『サージェント・フューリー・アンド・ヒズ・ハウリング・コマンドーズ』1号でニック・フューリーが初登場。7月『ストレンジ・テイルズ』110号でドクター・ストレンジが初登場。
1964年4月『テイルズ・オブ・サスペンス』52号でブラック・ウィドウが初登場。
6月『アメイジング・スパイダーマン』13号でミステリオが初登場。
1965年『アメイジング・スパイダーマン』25号でメリー・ジェーンが初登場。
1966年 『ファンタスティック・フォー』52号でブラックパンサーが初登場。
映画では“後輩”感のつよいスパイダーマンだが、コミック・デビューはアイアンマンやドクター・ストレンジよりもスパイダーマンが“先輩”なのだ。
あの有名な曲はTVアニメーションから
1967年、 TVアニメーション『スパイダーマン』が米国放送開始。'70年まで続く。「スパイダーマン♪スパイダーマン♪」のフレーズで知られ、映画などでも使われるスパイダーマンのテーマ曲はこのアニメーション版の主題歌。日本でも放送された。
【Vol.2に続く】
文/杉山すぴ豊【DVD&動画配信でーた】