恋するオーランド・ブルームの表情に胸キュン!現代版『ロミオとジュリエット』で新境地を見せる!|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
恋するオーランド・ブルームの表情に胸キュン!現代版『ロミオとジュリエット』で新境地を見せる!

コラム

恋するオーランド・ブルームの表情に胸キュン!現代版『ロミオとジュリエット』で新境地を見せる!

オーランド・ブルームと言えば『ロード・オブ・ザ・リング』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ、『トロイ』(04)など、数々の映画に出演している英国の人気俳優だが、これまでどこか現実離れしたキャラクターを演じてきたイメージがある。そんなオーランドが2013年にブロードウェイの舞台に初めて挑戦し、シェイクスピア作品「ロミオとジュリエット」を現代風にアレンジした作品で、主役のロミオを演じた。今回はこのブロードウェイ版『ロミオとジュリエット』(公開中)で彼が見せた、新たな魅力に迫りたいと思う。

首からアクセサリーをぶら下げた現代的なロミオ
首からアクセサリーをぶら下げた現代的なロミオ[c]Carol Rosegg

オーランド演じるロミオは、繊細だけれど野性的

「ロミオとジュリエット」と言えば、若い男女の悲恋物語としてあまりにも有名だ。イタリア・ヴェローナを舞台に、モンタギュー家のロミオとキャピュレット家のジュリエットが恋に落ちるのだが、両家は代々憎しみ合ってきたため、悲劇の結末を迎える。

【写真を見る】バイクに乗ってさっそうと現れる野性的なオーランド・ブルーム
【写真を見る】バイクに乗ってさっそうと現れる野性的なオーランド・ブルーム[c]Carol Rosegg

本作品は時代設定が現代となっており、オーランド演じるロミオはバイクで颯爽と登場する。胸元にはたくさんのアクセサリーをつけ、その姿はとても野性的かつセクシーだ。しかし一方で、友人のベンヴォーリオに恋を語るシーンでは繊細な青年の顔を見せる。まさに作品の冒頭で、これまで演じてきた現実離れした役ではない等身大の青年・オーランド・ブルームに出会うことができるのだ。

ジュリエットとの出会いで見せるお茶目な表情の数々

ロミオとジュリエットは、キャピュレット家のパーティで運命的な出会いを果たす。美しいジュリエット(コンドラ・ラシャド)に一目ぼれしたロミオは敵の家のパーティに潜り込んでいることを忘れ、夢中でジュリエットに話しかけ、率直に自分の気持ちをぶつける。そんなロミオにジュリエットも心を奪われ、あっという間に2人は恋に落ちるのだが、とにかく恋に落ちたロミオが見せるお茶目な表情の数々に胸がキュンとするのだ。

敵対する家同士に生まれた男女の悲恋
敵対する家同士に生まれた男女の悲恋[c]Carol Rosegg

有名なバルコニーのシーンでは、最初はこっそりジュリエットの姿を見つめていたロミオが、彼女が自分への愛をつぶやいていると知ったとたんにパッと華やいだ表情を見せる。それはまるで少年のようにかわいらしい。そして次の瞬間に自分の気持ちが抑えられずジュリエットに声をかけてしまう時のうれしそうな表情、ジュリエットと別れる時の少し憂いのある表情、そのすべてがオーランドをより魅力的に見せていると言えるだろう。

恋する等身大の青年を演じたオーランド・ブルーム
恋する等身大の青年を演じたオーランド・ブルーム[c]Carol Rosegg

怒りと悲しみを激しく演じるオーランド

ジュリエットと出会ったことで幸福の絶頂を味わうロミオだが、すでに悲劇へのカウントダウンは始まり、友人のマーキューシオ(クリスチャン・カマルゴ)をジュリエットのいとこ・ティボルト(コーリー・ホーキンズ)に殺されたところから、怒りと悲しみの表情を見せていく。物語の後半では、ジュリエットと愛を語り合っていた時とは180度違うロミオが舞台上に存在していると言っていいだろう。物語のラスト、棺に横たわるジュリエットを見つめながらロミオが命を絶つシーンでは、悲しみに暮れながらもジュリエットのもとへ行くことで得られるやすらぎからか、安堵の表情も入り混じり、胸が熱くなる。

ブロードウェイの舞台を劇場上映するブロードウェイ版『ロミオとジュリエット』は7月12日より公開中
ブロードウェイの舞台を劇場上映するブロードウェイ版『ロミオとジュリエット』は7月12日より公開中[c]Carol Rosegg

オーランド・ブルームの新たな魅力が堪能できる本作ブロードウェイ版『ロミオとジュリエット』が、松竹ブロードウェイシネマの第2弾として7月12日(金)から3週間限定で東劇にて上映される(その後は大阪、名古屋でも上映予定)。松竹ブロードウェイシネマは、本場ブロードウェイの舞台を映画館で楽しめる画期的なものだが、独特のカメラワークがオーランドの様々な表情やキャストの動きを余すところなく捉えている。ぜひこの機会に、シェイクスピア作品にチャレンジしたオーランド・ブルームの新たな魅力を、映画館で堪能してみてほしい。

文/咲田真菜

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