【連載】『南沙良の 映画と小惑星ふたつぶんくらいの愛』第8回 今月のテーマ:海|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
【連載】『南沙良の 映画と小惑星ふたつぶんくらいの愛』第8回 今月のテーマ:海

コラム

【連載】『南沙良の 映画と小惑星ふたつぶんくらいの愛』第8回 今月のテーマ:海

17歳の演技派、南沙良が「DVD&動画配信でーた」にて「南沙良の 映画と小惑星ふたつぶんくらいの愛 いよいよ壁がなくなるぞー!のテンションで映画を観る」を好評連載中。毎回ぱっと思いついたテーマをもとに、編集部がセレクトした映画を鑑賞。ときに趣味や普段の生活などの話題に脱線しつつ、彼女の素顔が垣間見えるような内容になっている。第8回のテーマは、夏だし、“海”! 選んだ作品は『ハッピー フィート』。ところが、「昔観た時の記憶とちょっと違う…」と腑に落ちない顔で取材が始まり…。

 

「海を見るのは好きですけど、海水浴は…苦手です」

南沙良、連載第8回のテーマは“海”
南沙良、連載第8回のテーマは“海”撮影/杉映貴子 ヘアメイク/平井寛功 スタイリスト/道券芳恵

――なんだか不満そうですね。

「ペンギンがどうしてもかわいいって思えなくて…。キャラクターがあまりデフォルメされてなくて、妙にリアルじゃないですか。特に目が苦手で…。あと、終わり方も少しだけ腑に落ちませんでした…」

――どの辺が?

「水族館に囚われた主人公のモンブランが…」

――マンブル?

「間違えた(笑)。マンブルがどうやって南極に戻ってきたのか描かれないし、ペンギンがタップダンスしたら人間の南極開発が止まるのもよく分からなくて…。ヒロインもどうしても好きになれませんでした」

――マンブルのガールフレンドのグロリアですね。

「自分にすごく自信のある子じゃないですか。ちょいちょいモンブランに…」

――マンブルです(笑)。

「あ(笑)。マンブルに対して上から目線なのもちょっと嫌ですし、マンブルが戻ってきたら別のオスとくっついちゃってた。そこは待っててあげなよ!」

――では逆に、良かったところは?

「生っぽい質感のアザラシが海中を追いかけてくるシーンは、私の大好きな『MEG ザ・モンスター』(18)みたいで楽しめました!」

――出た! 相変わらずB級海獣映画好きが全開ですね。

「ペンギンがどんどん増えていく前半のダンス・シーンは、感動しました。映画が終わったあとに踊りだしたくなるようなハッピーな気持ち!」

【写真を見る】変わり者の皇帝ペンギン、マンブルの大冒険を描く『ハッピー フィート』
【写真を見る】変わり者の皇帝ペンギン、マンブルの大冒険を描く『ハッピー フィート』[c]Warner Bros./courtesy Everett Collection/AFLO

――ところで、以前に水が好きとおっしゃってましたが、海水浴もお好きですか?

「苦手です(笑)」

――え?

「水に顔がつけられないし、海から上がったあと体がベタベタするのがイヤで。でも、海を見るのは好きです」

――関東の海水浴のメッカ、△△△の海岸などは。

「苦手です(笑)。海で大きな声を上げてはしゃいでる人はちょっと、やだなあ…」

――プールは?

「もっとダメです(笑)。小学校の時、いちばん泳げない“めだかクラス”だったんですけど、同じクラスの子がプールで溺れて…」

――この話、やめましょう(笑)。じゃあ水族館は?

「動物園よりは好きです」

――動物園、嫌いですか。

「(小さい声で)暑い…じゃないですか…」

――南さん、アウトドアには向かない人ですね。山登りとか絶対ダメでしょう。

「でも、こないだひとりで高尾山に登ったんですよ」

――え? しかも、ひとり?

「友達がインスタにキャンプの写真をあげてて、楽しそうだったので。朝5時に起きて、お弁当持って、電車乗って」

――どうでした?

「(小さい声で)つまんな…かった…(笑)。すっごく歩いたのでめちゃくちゃ疲れて、自撮りでイェーイなんてやってる余裕もなく。帰りの電車も、寝過ごしちゃいました(笑)」

――海も山も、夏のレジャーは壊滅的ですね、南さん。

「いえ、それが最近、星空が見たくて有楽町のプラネタリウムにハマってるんです!」

――まさかの屋内。

「野外で見る勇気がなくて。プラチナシートがいいんですよ。ふかふかで、いい音楽がかかってて、快適に寝れます」

――寝るんですか(笑)。

海を見るのは好きだけど、入るのは苦手という南沙良
海を見るのは好きだけど、入るのは苦手という南沙良撮影/杉映貴子 ヘアメイク/平井寛功 スタイリスト/道券芳恵

写真&ひとこと:家の中にカプセルホテルほしい。

南沙良本人が撮影した、幻想的な夜景
南沙良本人が撮影した、幻想的な夜景

これはここ最近でいちばん「こんなところにもときめきの破片が散らばってるのか…!?」みたいになった発見なんですけど、ゲームセンターに入ると、昼でも夜でもなんだかいけないことをしているような気持ちになるんですよ…。

取材・文/稲田豊史

●南沙良 プロフィール
2002年6月11日生まれ、神奈川県出身。第18回ニコラモデルオーディションのグランプリを受賞し、同誌専属モデルに。女優としては、映画『幼な子われらに生まれ』(17)に出演し、デビュー作ながらも、報知映画賞、ブルーリボン賞・新人賞にノミネート。その後、行定勲が監督を務めたロックバンド・レベッカの17年ぶりの新曲「恋に堕ちたら」(17)のMVに主演。映画初主演作『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(18)では、第43回報知映画賞、第61回ブルーリボン賞・新人賞、第33回高崎映画祭・最優秀新人女優賞、第28回日本映画批評家大賞・新人女優賞を受賞し、その演技力が高く評価される。2月8日公開の映画『21世紀の女の子』(19)、5月17日公開の映画『居眠り磐音』(19)にも出演。8月24日公開『無限ファンデーション』(19)、来春公開『もみの家』(20)の2本の主演映画が控える。1月に放送された、第30回フジテレビヤングシナリオ大賞・大賞受賞作『ココア』(フジテレビ系)ではドラマデビュー&初主演。またモデルとしても、「NYLON JAPAN」「GQ JAPAN」「ELLE Japan」「装苑」などの、数多くのファッションメディアに出演している。江崎グリコ「ポッキー」イメージキャラクター。「キリン 午後の紅茶」新イメージキャラクター。
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