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『カメ止め』上田慎一郎監督、盟友たちとの共同監督作に手ごたえ!「世界でどんなリアクションされるのか楽しみ」

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『カメ止め』上田慎一郎監督、盟友たちとの共同監督作に手ごたえ!「世界でどんなリアクションされるのか楽しみ」

観客動員数220万人・興行収入31億円を突破し、2018年の日本映画界を大いに沸かせた『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督と、助監督の中泉裕矢、スチールを務めた浅沼直也の3人が共同監督を務めた『イソップの思うツボ』(公開中)の初日舞台挨拶が16日、TOHOシネマズ日比谷にて開催。3人の監督たちと10人のキャストの計13人が一堂に会した。

上田監督は「ちょうど一年前に『カメラを止めるな!』でこの映画館の、このスクリーンで舞台挨拶をさせていただきまして、また必ずこの大きな映画館に帰ってきたいと思っていました。こんなに早く帰ってこれて、嬉しく思います」と、昨年9月に『カメラを止めるな!』の100万人動員を祝した舞台挨拶を行なった場所で改めて舞台挨拶ができることの喜びを感慨深げに語る。

そして「この映画は3年前から動かし始めたのですが、その頃はまだみんな実力も知名度も全然なく、1人では商業の長編映画が作れる身分ではありませんでした。でも3人一緒なら1本の映画が作れるんじゃないかと冗談交じりに言いだしたことから始まり、こんな大舞台まで繋がるとは…」と語る上田監督に、盟友の中泉監督から「長くね?」と鋭いツッコミが。

会場が大きな笑いで包まれるなか、続いてマイクを取った中泉監督は「同じ話をしますか」とさらに笑いを誘うと「3年間かけて、3人でずっとやってきて、たくさんの人に観てもらえるということがこの映画のゴールだった。なのでそれが叶って嬉しく思います」と挨拶。また浅沼監督も「本当にありがとうしか出てこないんですが、この日を迎えられて、本当にありがとうございます」と繰り返し感謝の気持ちをあらわにした。

またキャスト陣も『カメ止め』に負けないほど将来性抜群な若手キャストに加え、川翔太や渡辺真起子、佐伯日菜子といった実力派が集結。亀田美羽役を演じた石川瑠華は「撮影の時には109館で上映するというのも、こんな光景が目の前にあるってことも全然想像できないことだったので、いますごく嬉しいです」と感無量の様子で語り、兎草早織役の井桁弘恵と戌井小柚役の紅甘も初日を迎えた喜びをかみしめた。

すでにアジアを中心に上映オファーが殺到している本作。台湾では浅沼監督と中泉監督によるキャンペーンツアーが決定しており、台北でのプレミア上映や高雄映画祭への参加が決まっているとのこと。海外へ作品が広がっていくことについて上田監督は「去年初めて海外の映画祭に行って、リアクションが全然日本と違ったのを見て、初めて世界に目が向きました。いままで1億数千万人だと思っていたお客さんが70億人なんだなと体感できた。この映画が世界でどんなリアクションされるのか楽しみです」と期待に胸を弾ませていた。

取材・文/久保田 和馬

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