スカヨハ＆アダム・ドライバーが離婚に向かう夫婦に…『マリッジ・ストーリー』すれ違う2人の予告編
『イカとクジラ』(05)でアカデミー賞脚本賞にノミネートされ、その後も『フランシス・ハ』(12)や『マイヤーウィッツ家の人々<改訂版>』(17)などの話題作を手がけてきたノア・バームバック監督の最新作となるNetflixオリジナル映画『マリッジ・ストーリー』が、2019年秋に全世界同時配信。このたび本作から、“男性目線”“女性目線”それぞれで描かれた2つの予告映像が解禁された。
本作は、ある夫婦の結婚生活への葛藤と離婚に向けた心情を描いた物語。女優のニコールと、その夫で監督兼脚本家のチャーリー。すれ違う2人は円満な協議離婚を望んでいたが、これまで閉じ込めてきた互いに対する積年の憤りがあらわになって衝突し、離婚弁護士を雇って争うことに。そして2人は、大きな選択を迫られることになる…。
妻ニコールを演じるのは「アベンジャーズ」シリーズのブラック・ウィドウ役で知られ、『ジョジョ・ラビット』(2020年1月公開)も控えているスカーレット・ヨハンソン。そして夫のチャーリーには『ハングリー・ハーツ』(14)でヴェネチア国際映画祭男優賞を受賞し、『ブラック・クランズマン』(18)でアカデミー賞助演男優賞にノミネート。「スター・ウォーズ」シリーズのカイロ・レン役で人気を集めるアダム・ドライバー。
このたび解禁された2つの予告映像は、チャーリーからニコールへ、そしてニコールからチャーリーへそれぞれの目線で“相手の好きなところ”を語っていくというせつない仕上がりに。仲睦まじい家族の姿から徐々に口論が続き、気まずい空気が2人の間に流れていく。またあわせて解禁されたビジュアルでも、ニコールのシルエットにロサンゼルスの景色、チャーリーのシルエットにニューヨークの景色が写しだされ、2人のすれ違いを表現している。
名作曲家ランディ・ニューマンが音楽を手掛け、そしてローラ・ダーンやアラン・アルダ、レイ・リオッタといった実力派俳優たちが脇を固める本作。今月末から開催される第76回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門をはじめ、トロント国際映画祭やニューヨーク映画祭に相次いで選出されるなど、来年のアカデミー賞の有力作の一角として世界中の映画ファンから大きな注目を集めている。各映画祭でどのような評価を受けるのか、本作から届けられる続報に期待しながら配信を待ちたい。
文/久保田 和馬
