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オダギリジョー、巨匠クリストファー・ドイルからの提案に感激!「あと30本は一緒に作ろう」

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オダギリジョー、巨匠クリストファー・ドイルからの提案に感激!「あと30本は一緒に作ろう」

オダギリジョー、長編初監督作の公開に「もう開き直るしかない!」
オダギリジョー、長編初監督作の公開に「もう開き直るしかない!」

オダギリジョーが長編初監督を務めた『ある船頭の話』の初日舞台挨拶が9月13日に新宿武蔵野館で開催され、オダギリ監督が、出演者の柄本明、川島鈴遥、村上虹郎と共に登壇。『恋する惑星』(94)、『ブエノスアイレス』(97)で知られる巨匠クリストファー・ドイルが撮影監督を担ったが、オダギリが撮影後にもらった、ドイルからのうれしい言葉を明かした。

文明の波や時代の移り変わりに直面した山あいの村を舞台に、村と外の世界をつなぎ続けてきた渡し船の船頭の人生が、ある少女との出会いにより狂いだしていく様を描く本作。オダギリは「初日が早く来ないかなという気持ちと、もうちょっと待ってほしいという気持ちと両方ありつつ」と緊張の想いで長編初監督作品の初日を迎えたそうで、「もう開き直るしかないかなと思っています」と観客に映画を託した。

【写真を見る】村上虹郎は個性派ファッション!『ある船頭の話』初日舞台挨拶の様子
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11年ぶりに主演を務めた柄本は「すばらしい監督」と称え、「オダギリ監督の志の高い映画」と完成作に大満足の感想を寄せた。第76回ヴェネチア国際映画祭ヴェニス・デイズ部門に出品され、オダギリ監督、柄本、村上も現地入りしたが、観客の反応は「めちゃくちゃ良かった!」と目を丸くしたオダギリ。「あまりの反応の良さに恐縮してしまった。もうそろそろ(拍手は)結構です…みたいな」と振り返って会場を笑わせながら、「いまだから言いますけれど、エンドロールが流れ始めた瞬間に拍手が始まってしまった。エンドロールも力を入れて作ったので、しっかりエンドロールも観てから拍手してほしかった」と正直な胸の内を吐露して、さらなる会場の笑いを誘っていた。

またステージには、ドイルからビデオメッセージが到着した。オダギリは、ドイルの監督作『宵闇真珠』(17)で主演を任されるなど、親交を深めてきた2人。ドイルから「ジョー」と呼ばれ、「映画への情熱を分かち合うチャンスをくれた。アイデアを形にする責任を共有し、撮影監督という形で私を関わらせてくれた」との感謝の言葉を送られると、オダギリは感激の面持ち。「実はクリスから撮影が終わった後にメールをもらって、すごく感動した」といい、「この作品は我々にとって、2本目の作品。『宵闇真珠』が1本目。あと30本は一緒に作ろうと言われた」と告白。「オシャレでしょ。すごくうれしい言葉でした」と喜びつつ、「そこまで生きているかどうか」と楽しそうに話していた。

ドイルの映像含め、音にもとことんこだわって製作に臨んだというオダギリ。「スマホやタブレットだと、この作品の良さは半分になる。むしろ、DVDが出ても買わなくてもいい。配信が始まってもダウンロードしなくてもいい」とぶっちゃけながら、「劇場で観ていただきたい」と力を込めていた。

取材・文/成田 おり枝

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