SEEDAの伝説のアルバムが映画に!『花と雨』が東京国際映画祭に出品決定|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
SEEDAの伝説のアルバムが映画に!『花と雨』が東京国際映画祭に出品決定

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SEEDAの伝説のアルバムが映画に!『花と雨』が東京国際映画祭に出品決定

2000年代から今日に至るまで、独自の感性でヒップホップ界の最先端を走りつづけてきたアーティスト、SEEDA。彼が2006年に発表し、多くのアーティストに影響を与えた同名アルバムを原案にした『花と雨』が、10月28日(月)から開催される第32回東京国際映画祭でワールドプレミア上映されることが決定した。

本作は、SEEDAの自伝的なエピソードを交えながら“何者かになりたい”一人の青年が葛藤しながら成長する姿を描く物語。幼少期にロンドンで育った高校生の吉田は、閉塞的な日本の空気に馴染めず、学校から距離を置くように。そんな時ヒップホップと出会った彼は、自分が表現できる場所と仲間との出会いで身も心もヒップホップにのめり込んでいく。しかし、ラップバトルでの敗北や仲間からの裏切りによって現実の厳しさを目の当たりにした吉田は、次第に自分を見失っていくことに…。

主演を務めるのは『響-HIBIKI-』(18)や『おいしい家族』(公開中)の新鋭、笠松将。また大西礼芳や岡本智礼らフラッシュなキャストが脇を固め、メガホンをとるのはPerfumeや水曜日のカンパネラなどのミュージックビデオを手掛けてきた映像ディレクターの土屋貴史監督。土屋監督は本作で長編映画デビューを果たす。

このたび本作が上映されるのは、海外への飛躍を強く意識し活況を呈する日本のインディペンデント映画の中から、個性が強く独創性とチャレンジ精神に溢れる作品を紹介する「日本映画スプラッシュ部門」。監督のキャリアを問わず多様な作品が上映されるこの部門では、昨年から作品賞に加えて監督賞が創設。個性豊かなラインナップの中で、本作がどのような評価を集めるのか、大いに注目したいところだ。

また、ワールドプレミア上映後には土屋監督が登壇するQ&Aが開催されることも決定。公開よりもいち早く作品を鑑賞できるだけでなく、監督に直接質問ができるという貴重な機会となっているので、後日発表される上映スケジュールとチケット情報をお見逃しなく。『花と雨』は2020年1月17日(金)より全国公開される。

文/久保田 和馬

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