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映画史にその名を刻む“R18指定”の超問題作、最新リマスターでスクリーンに帰還!

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映画史にその名を刻む“R18指定”の超問題作、最新リマスターでスクリーンに帰還!

『2001年宇宙の旅』(68)や『シャイニング』(80)など、多くの映画作家に影響を与えた巨匠スタンリー・キューブリック監督の『時計じかけのオレンジ』(71)が、現在開催中の「午前十時の映画祭10-FINAL」で、あす4日(金)より上映される。

2010年の第1回以来、様々な名作や傑作を全国の映画館で1年間にわたって連続上映してきた「午前十時の映画祭」。今年で最終開催となる本映画祭で初のR18+作品となる本作は、近未来のロンドンを舞台に暴力とセックスに明け暮れる不良グループのリーダー、アレックスが仲間に裏切られて投獄され、攻撃的本能を抑圧する洗脳治療を施される様を容赦ない暴力描写と芸術的な世界観で描いた、キューブリック監督の代表作の一つ。

1971年に公開されるや批評家を中心に絶賛を集め、アメリカではX指定(17歳以下の鑑賞不可)を受けながらも第44回アカデミー賞で作品賞と監督賞を含む4部門にノミネート。しかしその一方、イギリスでは本作を真似た犯罪が横行し、キューブリック監督が亡くなる1999年まで27年間にわたり上映禁止となった曰く付きの作品としても知られている。

今回上映されるのは、今年4月にイギリスで行われた没後20周年のスタンリー・キューブリック展にあわせて大々的にリバイバル公開されたデジタルリマスター版。午前10時から観るにはあまりにも刺激的な作品ではあるが、初公開から約50年経ったいまでも色褪せることのない斬新で強烈な世界観を、是非ともスクリーンで味わってほしい。

『時計じかけのオレンジ』キューブリック没後20年記念デジタルリマスター版は、2種類のプログラムで運営されている「午前十時の映画祭」にて、<GROUP A>では10月4日(金)から10月17日(木)まで、<GROUP B>では10月18日(金)から10月31日(木)まで上映される。

文/久保田 和馬

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