「これはゾンビですか?」ヒロイン役の野水伊織「声優は自分じゃない人になれるのが良いなって思った」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
「これはゾンビですか?」ヒロイン役の野水伊織「声優は自分じゃない人になれるのが良いなって思った」

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「これはゾンビですか?」ヒロイン役の野水伊織「声優は自分じゃない人になれるのが良いなって思った」

角川グループとAMGグループのタッグで誕生した声優事務所のプロダクション・エース。その付属レッスン機関である演技研究所の入所オーディションが、3月12日(土)と4月2日(土)に開催される。演技研究所出身で、現在プロの声優として活躍中の野水伊織にオーディションや現状の仕事について語ってもらった。

――声優になろうと思ったきっかけを教えてください?

「自分が嫌いだったから。いきなりネガ発言すみません。声優になればいろんな役ができる。舞台だっだりとか、自分じゃない人になれるのが良いなって思ったからです」

――プロダクション・エースのオーディションを受けたのは? 受験してみてどうでしたか?

「レッスンを受けたことがなく、声優のなり方が全然わからなかったんです。そんな時、雑誌でオーディションの広告を見てチャンスかも!と思い、受験しました。レッスン経験がなくても、プロでもアマでもOKとあったので、是非受けてみようと思ったんです。オーディションでは声だけのお芝居をするのが初めてで、自分的には全力を出せなかったと反省しました。だから、まさか受かるとは思ってなくて、“ホントですか?”という気持ちでしたね。実際、すぐお仕事をいただいても、“ちゃんと仕事ができるんだろうか?”という嬉しさと困惑する気持ちでごちゃごちゃになっていました」

――はじめて受講した声優のレッスンで印象的なものは何ですか?

「洋画のアテレコのレッスンをやらせていただいたんですが、台本を見ながら画面を見て演技するのが大変でした。アニメとは全然演技が違いますし。最初は手も足も出なくて不安でした。そんな私に『気持ちのうえでできないという苦手意識があるから、それが演技に、声に乗ってしまっている』と気持ちの面から教えてくださる講師の方がいました。そのひと言で気持ちがとっても楽になりましたし、私のことをよく見てくださってるなと思い、嬉しかったですね」

――入所して3ヶ月後、テレビアニメ「そらのおとしもの」の出演者オーディションを受験されましたね

「はい。『そらのおとしもの』は原作がある作品だったので、まずは漫画を全部読ませていただきました。読み終えた時にはニンフというキャラクターが大好きになり、“絶対この役をやりたい!”と思ったんですけど、オーディションはなかなか受かるものではないとうかがっていたので、すごくドキドキしながらオーディションに臨みました。でも、音響監督さんの指示にうまく対応できなかったので、絶対ダメという気持ちで帰ったのを今でもすごく覚えています。だから、受かったと聞いた時は本当にびっくり!“これは嘘?マネージャーさん、私をだましてます?”と思ったくらい。でも、喜んだのも束の間、他のキャストの方をうかがったら、先輩だったり若手でも活躍されている方ばかり。“そんな中に私が入るんですか?”とひたすら緊張していました。私の出番は6話からだったので、少しでも現場になじもうと1話から見学させていただきました。いよいよ初めてマイクに入った時、共演者にぶつかりそうになったり、うまく下がれなかったりして。でも、共演者の皆さんが『大丈夫だよ』とすごくにこやかにフォローしてくださって。本当に優しく迎えていただき、最初から温かい現場に迎えていただいたなと感謝しています」

――今の自分から当時の自分に言いたいことは?

「力抜けよ、って言いたいですね(笑)。力が入り過ぎていてうまくできないことが多かったので。音響監督さんからも『演技をやろう!と思うから逆に他人ごとになる』と厳しく言っていただくこともあったので。『そらのおとしもの』第2期ではすごく自然に言葉が出てくるようになっていました。力を抜くってこういうことなのかなと少しわかった気がします」

声優としてのレッスン経験が全くないままプロダクション・エース演技研究所に入所。レッスンを続けながらわずか半年後にテレビアニメ「そらのおとしもの」のメインキャラに抜擢。その後、テレビアニメ「おまもりひまり」の準ヒロインを経て、いよいよ初のヒロインとなる「これはゾンビですか?」)の出演が決まる。果たしてその心中とは?この続きは次回に。

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