ボウイ、タランティーノ、北野武…“天才たちの頭の中”はやっぱりぶっ飛んでいる!?<写真10点>|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
ボウイ、タランティーノ、北野武…“天才たちの頭の中”はやっぱりぶっ飛んでいる!?<写真10点>

コラム

ボウイ、タランティーノ、北野武…“天才たちの頭の中”はやっぱりぶっ飛んでいる!?<写真10点>

創造性とはなにか?クリエイティビティの源は?…そんなことを、誰しも一度は考えたことがあるのではないだろうか。この“永遠の謎”の答えを追い求め、世界中の天才たちにインタビューを行ってきた人物がいる。

その人物とは、BMWやフォルクスワーゲンなど一流企業のコマーシャル製作に携わり、ドキュメンタリー作家としても活躍するドイツのハーマン・ヴァスケ監督だ。彼が30年以上にわたり敢行した、取材の様子をまとめた『天才たちの頭の中~世界を面白くする107のヒント~』が、現在公開されている。

デヴィッド・ボウイら天才の頭の中はどうなっている?
デヴィッド・ボウイら天才の頭の中はどうなっている?[c]2018 Emotional Network

映画監督や俳優、アーティストにデザイナー、宗教家に政治家まで…あらゆるジャンルに精通する1000人以上に行った取材を107人に厳選し、「クリエイティブであるとはどういうことなのか」に迫っていく本作。デヴィッド・ボウイ、スティーヴン・ホーキング博士、北野武、クエンティン・タランティーノ、オノ・ヨーコ、ダライ・ラマなどなど…とにかくビッグネームが多数登場する。

ダライ・ラマなどあらゆるジャンルのビッグネームが登場する
ダライ・ラマなどあらゆるジャンルのビッグネームが登場する[c]2018 Emotional Network
創造に取りつかれた人々の狂気的な考えは衝撃的!
創造に取りつかれた人々の狂気的な考えは衝撃的![c]2018 Emotional Network

突然放たれる「Why are you creative?」という質問に、困惑したり、嬉々として応えたりと、様々な反応を見せる彼ら。常人には理解しがたいようなものまで、創造についての言葉が次々と口から飛び出していく。

創造への在り方を語るジム・ジャームッシュ
創造への在り方を語るジム・ジャームッシュ[c]2018 Emotional Network

ジム・ジャームッシュが「犬は理解できないとき、違う角度から見ようとする。これは非常に有効だ」と創造への在り方を語れば、ビョークは「(クリエイティブでいること)それが普通なの」と言い切り、セックス&バイオレンスの鬼才として鳴らしたラス・メイヤー監督は、刺激の源を一言「“おっぱい”。それだけだ」とズバリ。

理解不能な構図でインタビューさせるボウイ
理解不能な構図でインタビューさせるボウイ[c]2018 Emotional Network

さらに、デヴィッド・ボウイはヴァスケ監督を窓に向かって立たせて、自分はソファーに座るという奇妙な構図でインタビューを行い、デヴィッド・リンチ監督に至っては、なかなか連絡が取れず電話をすれば「ウガンダの方、冷蔵庫は既に売り切れになっております」という留守電メッセージが流れるという難解っぷり…。周囲の目を気にせず自分の考えへの忠実な姿勢がひしひしと画面越しでも伝わってくることだろう。



アイデアのヒントになりそうな言葉から、意味がサッパリ…な偉人たちの態度まで、107人の107通りの考えが詰め込まれている本作。天才たちの頭の中を、一度のぞいてみてはいかがだろうか?

文/トライワークス

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