【今週の☆☆☆】大ヒットホラー『IT/イット』の続編やティモシー・シャラメの繊細な演技が光る青春ドラマなど週末観るならこの3本!|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
【今週の☆☆☆】大ヒットホラー『IT/イット』の続編やティモシー・シャラメの繊細な演技が光る青春ドラマなど週末観るならこの3本!

コラム

【今週の☆☆☆】大ヒットホラー『IT/イット』の続編やティモシー・シャラメの繊細な演技が光る青春ドラマなど週末観るならこの3本!

Movie Walkerスタッフが、週末に観てほしい映像作品3本を(独断と偏見で)紹介する連載企画。今回は、11月1日(金)から今週末の公開作品をピックアップ。恐怖の化身“ペニーワイズ”との戦いを描く人気ホラーの続編や、ティモシー・シャラメが恋に奮闘する高校生を演じた青春ドラマ、山本周五郎賞受賞小説を実写化した人間ドラマなど、バラエティあふれる作品ばかり!

週末に観てほしい映像作品3本を、MovieWalkerに携わる映画ライター陣が(独断と偏見で)紹介します!
週末に観てほしい映像作品3本を、MovieWalkerに携わる映画ライター陣が(独断と偏見で)紹介します!

主人公たちの抱える悩みが“それ”によってあぶり出される…『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』(11月1日公開)

【写真を見る】強烈な目つきで笑顔が不気味!ペニーワイズが帰ってくる!(『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』)
【写真を見る】強烈な目つきで笑顔が不気味!ペニーワイズが帰ってくる!(『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』)[c]2019 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED

スティーヴン・キングの大ベストセラー小説から主人公たちの子ども時代のエピソードを抜粋して映像化した、大ヒットホラーの続編。ここで描かれるのは、彼らが大人になってからの物語だ。殺人ピエロ、ペニーワイズを撃退した子どもたちが27年ぶりに故郷の町に再結集し、再び宿敵に立ち向かう。

ペニーワイズの神出鬼没ぶりは今回もインパクト十分。そんな恐怖をリアルに感じさせるのは、人間ドラマをしっかり描いているから。それぞれの人生の問題に思い悩み、大人になっても恐怖にとらわれている、そんな主人公たちの内なる格闘が、そのままペニーワイズとの戦いに重なる、そんな深みが魅力。ただのホラーには終わらない、ドラマの味わいを堪能してほしい。(映画ライター・有馬楽)

社会からはぐれた人々の深い絆を描く『閉鎖病棟―それぞれの朝―』(11月1日公開)

笑福亭鶴瓶、綾野剛、小松菜奈が共演した『閉鎖病棟―それぞれの朝―』
笑福亭鶴瓶、綾野剛、小松菜奈が共演した『閉鎖病棟―それぞれの朝―』[c]2019「閉鎖病棟」製作委員会

精神科医でもある作家・帚木蓬生が自身の体験をベースに書いた代表作の映画化。様々な問題を抱えた患者が暮らす地方の精神病院。刑の執行が失敗し患者として暮らす元死刑囚・梶木(笑福亭鶴瓶)は、院内で起きたトラブルがきっかけで一人の患者を殺してしまう。

社会からはじき出された人々が絆を深め疑似家族を築いていく本作、心の病を患った人々の話だけにコミュニケーションを取ることすら簡単には進まない。そんな彼らの日常を穏やかなテンポでつづる平山演出が心地よい。物語の舞台は、あまり接することのない世界。しかし外出許可を利用して密かに院内で商売をしたり、レクリエーションに興じる患者たちの姿を通し、どんな状況にあっても人は喜びや楽しみを見いだせるのだと、あらためて教えられた。(映画ライター・神武団四郎)

シャラメが年上女性に猛アプローチ!?『マイ・ビューティフル・デイズ』(11月1日公開)

まだ少しあどけない?ティモシー・シャラメが恋に奮闘!(『マイ・ビューティフル・デイズ』)
まだ少しあどけない?ティモシー・シャラメが恋に奮闘!(『マイ・ビューティフル・デイズ』)[c] 2016Young Dramatists, LLC.All Rights Reserved.

当然、売りは若手注目株のティモシー・シャラメだが、その期待に見事に応え、繊細な表現力で魅せる!彼が扮するのは、内向的で行動障害を持つ高校生ビリー。英語教師をほのかに思う彼は、先生が引率する“演劇大会”に急遽参加することに。先生の車に生徒3人が乗り、一泊の旅へ。滞在中ビリーは、意外にも積極的なアプローチするが…。その思い込みに満ちた言動が痛く、おかしく、そして愛しい。先生も他の2人(男女)も、みんなちょっとずつダメで、いろいろと必死。それが等身大で共感を呼ぶ。人間なんて、自分が望む人間にそうそうなれるはずもない。でも瞬間的にでも分かち合えたら、また歩き出せる。そんな“何となく心をくすぐる”いい感じに仕上げたのは、本作が初監督作のジュリア・ハート。製作は『ラ・ラ・ランド』(16)、『キッズ・オールライト』(10)を手掛けたジョーダン・ホロウィッツ。監督の夫であり、共同脚本も務めた彼の力も大きいだろう。(映画ライター・折田千鶴子)



週末に映画を観たいけれど、どの作品を選べばいいかわからない…という人は、ぜひこのレビューを参考にお気に入りの1本を見つけてみて!

構成/トライワークス

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