“合体したまま”撮るのは大変!?話題の『クライングフリーセックス』はこうやって撮影している!|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
“合体したまま”撮るのは大変!?話題の『クライングフリーセックス』はこうやって撮影している!

コラム

“合体したまま”撮るのは大変!?話題の『クライングフリーセックス』はこうやって撮影している!

“男女が合体したまま戦う”というまさかの設定で展開するエンタメ作『クライングフリーセックス』(18)。15分の短編映画ながら異例の劇場単独上映が実現し、2018年の映画界をザワつかせた。そんな異色作の続編『クライングフリーセックス~Never Again! 』 が1週間限定で劇場公開中!特殊な設定ゆえに撮影にも苦労があったのでは…ということで、今作の撮影を担当した道川昭如氏を直撃してみた!

“合体”した男女がバトル!撮影秘話を現場スタッフに直撃
“合体”した男女がバトル!撮影秘話を現場スタッフに直撃[c]BOX TURTLE BOX

前作では、“秘密組織の工作員”で“ボスの女”であるナオミが、相棒であるマッチョな工作員コブラを誘惑。セックスで合体したまま抜けない(!)という危機的事態に見舞われながらも、抜群のコンビネーションで敵と戦う姿が描かれた。ベストバディと思えた2人だったが、別々の道を歩み暮らすことに。その後を描いた今作では、某国秘密組織の不穏な動きを受けて、ナオミとコブラが再会。暗躍し始めた合体セックスソルジャーこと“セクサー”たちと戦うことになる。

ナオミとコブラはもちろん今作でもメインロール
ナオミとコブラはもちろん今作でもメインロール[c]BOX TURTLE BOX

前作を公開前に知り、SNSで「なんじゃこの映画は!?めちゃくちゃ観たい!!」と映画の公式投稿をシェアしていた道川氏。劇場公開後の反響を受けて続編制作が決まった岩崎友彦監督から「撮りたいって言ってませんでした?」と連絡が来たという。「実際は観たいと言ったまでで、撮りたいとは言っていません(笑)。ご面識もなかったので驚きましたが、家族会議も経て撮影として現場に入ることに決めました」とオファーの背景を語る。

合体ならではの苦労もあるようで…
合体ならではの苦労もあるようで…[c]BOX TURTLE BOX

本シリーズの“絡み×アクション”という特徴から、やはり現場の様子が気になるところ。撮影は3日間だったが、監督は事前に絵コンテを用意していたそう。「人形でキャストの動きを表した写真を使った、いわゆる絵コンテに当たるものを、スタッフ、キャストに共有してくださいました。監督のイメージが具体的に見られて有難かったです」。とはいえグリーンバックでの撮影は苦労があったという。「VFXがあとから加わるのですが、現場はどちらを見ても真緑。想像しながら撮影していましたが、目線がわからずパニックになることもありました(笑)。そんなとき、現場に立ち会ってくださったVFXの内田(剛史)さんが相談に乗ってくれたのでとても助かりました」。

コロッセオも全部CG!岩崎監督は絵コンテを準備してスタッフ&キャストにイメージを伝えたそう
コロッセオも全部CG!岩崎監督は絵コンテを準備してスタッフ&キャストにイメージを伝えたそう[c]BOX TURTLE BOX

また裸のキャストがほぼ全カットに登場するため、ロケは困難だったという背景も…。「撮影時期は12月、スタジオ撮影とはいえ寒い中を、キャストの皆さまががんばってくださっていたので必死に撮影しました!メインのコブラとナオミはもちろん、今作ではセクサー役の合体した男女が何組も登場します。そんなみなさんがアクションをしながらとにかく密着してもらうことも、この作品ならではの気をつけたポイントでしたね」。

【写真を見る】裸のまま空も飛ぶ!?『クラフリ』続編はVFXもスケールアップ!
【写真を見る】裸のまま空も飛ぶ!?『クラフリ』続編はVFXもスケールアップ![c]BOX TURTLE BOX

復活したナオミ&コブラの共闘はもとより、ナオミの悲しい過去などドラマ性も見応えたっぷりの今作。「1本目を見逃した…」という人も安心の第一弾との二本立て上映となっているので、未見の方もこの機会にぜひ『クラフリ』デビューはいかが?

文/トライワークス