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『天国からのエール』主題歌にステレオポニーが決定!亡き恩師への感謝を歌う

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『天国からのエール』主題歌にステレオポニーが決定!亡き恩師への感謝を歌う

NHKでドキュメンタリーとして放送され、書籍「僕らの歌は弁当屋で生まれた・YELL」にまとめられた実話を映画化した『天国からのエール』(10月公開)。

美ら海水族館で有名な沖縄県本部町にある、全てが無料の音楽スタジオ「あじさい音楽村」は、現地で弁当屋「あじさい弁当」を営む仲宗根陽さんが、夢を持つ高校生たちを応援したい一心で借金をして作ったスタジオだ。ここから多くの高校生バンドがプロとして巣立つまさにその時、仲宗根さんは志半ばで病に倒れる。自らの余命を知りながらも懸命に若者を信じ、愛し続けた仲宗根さんと、彼から“生きること”“夢を追いかけること”を教えられた若者たち。

そして、本作の主題歌に、実際に仲宗根さんの教えを受け、沖縄県の「あじさい音楽村」で育ったガールズバンド、ステレオポニーの書き下ろし楽曲「ありがとう」が決定した。ステレオポニーが2008年11月にメジャーデビューを果たして間もない2009年11月、仲宗根さんは腎臓がんでこの世を去った。まるで父親のような仲宗根さんを「ニイニイ」と呼び慕っていたステレオポニーは、主題歌決定に「私たちステレオポニーの人生を変えてくれ、音楽という夢を与えてくれたのがニイニイです。この作品が現実と向き合う機会をくれて、私たちがニイニイに伝えたかったことをそのまま曲にしました。ちゃんと言葉にできたのか私たちにもまだわからないけど、それでもこの曲をニイニイが空の上で聴いてくれて、きっと笑っているんじゃないかな」と、楽曲に込めたメッセージを伝えてくれた。メガホンを取った熊澤誓人監督は、主題歌について「大切な人を思う気持ちがあふれている彼女たちのまっすぐな歌声が自然と胸に響きわたり、愛おしさや優しさで涙がこぼれてしまう。エンディング曲という範囲を飛び越えて、もはや1つのシーンとなっている」と絶賛している。

仲宗根さんをモデルにした主人公・大城陽役に阿部寛を迎え、実際に「あじさい音楽村」がある沖縄県本部町でのオールロケを敢行した本作は、第3回沖縄国際映画祭で上映され、10月より全国公開される。【Movie Walker】

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