宝塚大劇場で史上初のイベント!南果歩「15年前の姿、そして今の姿は東北の目標となる姿」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
宝塚大劇場で史上初のイベント!南果歩「15年前の姿、そして今の姿は東北の目標となる姿」

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宝塚大劇場で史上初のイベント!南果歩「15年前の姿、そして今の姿は東北の目標となる姿」

「フリーター、家を買う。」の有川浩のベストセラー小説を映画化した『阪急電車 片道15分の奇跡』(関西4月23日先行公開、4月29日全国公開)の宝塚大劇場プレミア試写会が3月30日、宝塚大劇場で行われ、出演者の中谷美紀、宮本信子、南果歩、谷村美月らが登壇した。

3月11日に起こった東日本大震災を受け、宮本は「日本の底力、東北の底力を結集して、長い道のりがかかると思いますが、一日も早く是非立ち直っていければと祈っております。この阪急電車から、西の方から東北に向かってエールを送りたいものです」と、一日も早い復旧、復興を祈った。地震時は海外にいたという谷村は、「大きな地震を経験していなくて、海外で日本の地震を知ってびっくりしました。自分は節電や少しでも心に残る作品に出て、今やるべきことはきちんとします。この映画が上映している間は、少しでもハッピーになれるように楽しんでいただければと思います」と呼びかけた。

史上初となる宝塚大劇場の会場を使ってのイベントとなったこの日。15年前の阪神・淡路大震災の被災地でもある宝塚で本イベントを実施するにあたり、南は「(神戸の)15年前の姿、そして今の姿は、きっと今の東北の目標となる姿です。この映画は、人と人のつながりと、そして何ともない日常の幸福感を表しています。日常が何事もなく、家族が無事に家に帰ってくることの本当の幸せというのを日本中の全ての皆さんがかみ締めている今、この映画をお届けできるのは嬉しい限りです」と、映画が無事に完成できた喜びを語った。婚約中の彼を後輩社員に取られ、失恋のショックと元彼への恨みから彼らの結婚式にウエディングドレスを着て出席するという仇討ちに出るアラサーOL・翔子を演じた中谷は、「阪急電鉄も震災の際に被害を受け、地元や阪急電鉄の皆様の努力により復興がかなったとうかがいました。阪急電車を舞台にした、人と人との触れ合いと優しさを皆様に伝えられる映画です」と本作に込められたメッセージを紹介した。

中谷演じる翔子のほかにも、恋人からDVを受けている女子大生やセレブ気取りの奥様グループに嫌々付き合っている庶民派主婦、地方出身で都会の雰囲気に馴染めない大学生、人は良いがアホな社会人と付き合う大学受験を控えた女子高生など、様々な事情を抱えた人々が阪急電車で出会い、奇跡を描く本作。恋人からDVを受けている女子大生には戸田恵梨香、宮本の孫娘役には芦田愛菜が出演するなど豪華女優陣が共演を果たしている。【Movie Walker】

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