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成田凌、『カツベン!』の周防正行監督から「タイプだった」と言われて笑顔

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成田凌、『カツベン!』の周防正行監督から「タイプだった」と言われて笑顔

『Shall we ダンス?』(96)や『舞妓はレディ』(14)の周防正行監督の最新作『カツベン!』(12月13日公開)で、主演の成田凌と周防監督が、12月2日に日本外国特派員協会(FCCJ)で開催された記者会見に登壇。活弁士役の成田は、活弁の一節を生披露すると、割れんばかりの拍手喝采を浴びた。周防監督は、成田のキャスティング理由について「決定的な理由は、タイプだったから」と笑顔で答えると、会場は爆笑の渦に包まれた。

若い役者について疎かったという周防監督は「いろんな役者さんに会い、毎日面接をしましたが、それが一番正直な理由です。芝居がいいとか、声がいいとかそういうところではなくて、『こういう若者、好きだな』という決め方をしてしまいました」とコメント。

『カツベン!』は、およそ100年前、映画が「活動写真」と呼ばれ、まだサイレントでモノクロだった時代を舞台にした人情喜劇。楽士の奏でる音楽と共に独自の“しゃべり”で物語を作り上げ、観客たちを映画の世界に誘う「活動弁士」を描く。

周防監督は「成田さんが本来持っている三枚目でおちゃめな感じ、キュートな部分があって、そこを強く出せれば、キャラクターとしては成立すると思いました。すごく大きかったのは、しゃべりのテクニックをプロのレベルまで磨き上げてくれたこと。彼は一生懸命やってくれて、見事な成果を出してくれた」と成田を称えた。

成田は「7か月間、訓練しました」と告白。「活動弁士としていまも活躍されている方がいて、その方に1日3時間教えていただきました。僕も活動弁士という職業があることを知らなかったので、馴染みがなかったことに苦労しました」と告白しつつ「初めて本番でお客さんの前でやった時はすごく気持ちが良かったです。味をしめて、終わってからも続けたいと言いましたが、もうあの訓練はしたくないので、最初で最後の活弁でした」と言って笑いを取った。

取材・文/山崎 伸子


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