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クリント・イーストウッド監督から日本のファンへ!ニューイヤー・メッセージ到着

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クリント・イーストウッド監督から日本のファンへ!ニューイヤー・メッセージ到着

俳優デビューから65年、監督デビューから約半世紀を経たいまも第一線で活躍を続け、今年5月に90歳を迎える巨匠クリント・イーストウッド監督。その最新作にして記念すべき監督40作品目となる『リチャード・ジュエル』が1月17日(金)から公開されることにあわせ、このたび日本のファンに向けたニューイヤー・メッセージが到着した。

1996年に行われたアトランタ五輪の最中に起きた爆破事件で、第一通報者から容疑者にされてしまった男の実話を描いた本作。イベントが行われていた会場で爆破物を発見した警備員のリチャード・ジュエルは、率先して市民を避難誘導し多くの命を救う。たちまちメディアから“英雄”として取り上げられるように彼だったが、「FBIが疑惑の目を向けている」と実名報道されたことで一転、第一容疑者に仕立てあげられてしまうことに…。

近年『アメリカン・スナイパー』(14)や『ハドソン川の奇跡』(16)など、“実在の英雄”にまつわる物語を映画化してきたイーストウッド監督。彼がリチャード・ジュエルという人物に心惹かれたのは、リチャードがどこにでもいる普通の男だったからだという。国家に対して忠誠心を持ち、ただ1人の母を愛し、人のためになる行動をしようとした男が汚名を着せられ、名誉だけでなくプライバシーまで奪われてしまうリチャード。

「潔白なリチャードの名誉を挽回するために、私はこの映画を作りたかった。英雄的な行動によって大きな犠牲を払う羽目になり、彼は世の中から見捨てられたんだ」と本作に込めた想いを語るイーストウッド監督は「この映画を観て、観客にはこの現実を知ってほしい。社会としても我々はもっとましな行動がとれるのではないかということにも気付いてほしい」と、誰もが被害者にも加害者にもなり得る現代への警鐘を鳴らした。

また今回到着したイーストウッド監督からのニューイヤー・メッセージに加え、本日からは本作のテレビスポットもOAされている。容疑者と疑われたリチャードと彼の無実を信じる弁護士のワトソンが、FBIとメディアに立ち向かう姿を映したサスペンスフルな“バディ編”。そして窮地に陥ったリチャードにメディアが無作法に詰め寄る“メディアリンチ編”の2種。

心優しい男がどのようにして全国民の敵になってしまったのか?窮地に追い込まれたリチャードと、彼を信じるワトソンはどのように反撃を繰り出すのか。決して他人事ではない衝撃の実話を是非とも劇場で目撃し、巨匠イーストウッドが世界に向けて伝えたいメッセージをしっかりと受け止めてほしい。

文/久保田 和馬



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