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【カンヌ国際映画祭】『パイレーツ4』が招待作品としてカンヌで上映

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【カンヌ国際映画祭】『パイレーツ4』が招待作品としてカンヌで上映

前半の華、というべき『パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉』(5月20日公開)の公式上映が現地時間5月14日の夜に行われた。ジョニー・デップ、ペネロペ・クルス、ジェフリー・ラッシュという三大陸のスターを集め、ハリウッド大作らしい作品として映画祭に花を添えた。公式上映といってもコンペ外の招待作品なのだが、メイン会場のリュミエール劇場が使用された。この劇場の入口にあるのが、カンヌ国際映画祭のシンボルであるレッド・カーペットをしきつめた大階段だ。

この夜、いつものように白いタキシードで決めたジョニー・デップと、薄いピンクのフリルたっぷりのドレスをまとったペネロペ・クルスが、ジェフリー・ラッシュ、イアン・マクシェーンたちメインキャスト及び監督のロブ・マーシャル、プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーと共にレッド・カーペットに登場。“いつも気軽にサインしてくれるセレブ”第1位のジョニーは、劇場の前に待ちかまえたファンに対して気さくにサインをしていく。上映時間が迫ってスタッフはやきもき。それでもファン第一のジョニーらしいパフォーマンスは続いた。

公式上映に先駆けて行われたプレス試写では、既にアメリカでのプレミアも終わっているからか、ジャーナリストたちの数は思いがけず少なめ。絶対混むと思っていたのでちょっと拍子抜けしてしまった。

それでも記者会見はさすがに満員。上機嫌のジョニーとペネロペほか、メインキャストが勢ぞろいし、ロブ・マーシャル監督もいささか緊張の面持ちなのはカンヌだからかもしれない。

「冒険アクションものはいつかはやりたいと思っていたけれど、こんな規模の大きい作品で、キャストも豪華なシリーズの最新作を手がけるとは。ストーリーがキャストや映像に埋もれないようするのにどんなに苦労したことか」とロブ・マーシャル監督は語った。

ジョニーは余裕で「カンヌらしい作品、ではないけれど、楽しい作品になっていると思う。僕らはお客さんに楽しんでもらおうとして作ったんだ。もし、面白くなかったって言うなら、それは僕らのせいじゃないよ(笑)」。今回はジョニー自身が脚本から参加しているから言える自信かもしれない。ジョニーは続けて「シリーズはまだ続くのかと言われると、クリエイティブな部分で新しく面白そうであればまたやっても良い、というところかな。ビジネスのことだけを考えるようならもうやらないと思うね」。

次はジョニー・デップ監督で、なんてことになれば、まだしばらくはキャプテン・ジャック・スパロウの姿を見ることもできそうだ。【シネマアナリスト/まつかわゆま】

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