J.J.エイブラムスがスピルバーグとの極秘プロジェクトで緊急会見「本作はカクテルのような映画」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
J.J.エイブラムスがスピルバーグとの極秘プロジェクトで緊急会見「本作はカクテルのような映画」

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J.J.エイブラムスがスピルバーグとの極秘プロジェクトで緊急会見「本作はカクテルのような映画」

『E.T.』(77)や『未知との遭遇』(82)のスティーブン・スピルバーグ製作で、「LOST」や『クローバーフィールド HAKAISHA』(08)のJ.J.エイブラムスが自身の脚本を監督した極秘プロジェクトの映画『スーパーエイト』が6月24日(金)に公開を迎える。そんな本作の緊急記者会見が、5月17日にアキバシアターにてスカイプ中継で開催され、気になる内容についてJ.J.エイブラムス語った。

映画の舞台は1979年のオハイオ州。スーパー8カメラで8mm映画の撮影をしていたジョーたち6人の子供が、トラックと貨物列車の衝突事故に遭遇。脱線した列車には“アメリカ空軍”とある。どうやら アメリカ政府が空軍施設・エリア51を閉鎖し、研究素材を移送中だったらしい。カメラには事故の一部始終が撮影され、その秘密を目撃した少年たちにも魔の手が迫る。

まずはJ.J.エイブラムスがこう挨拶した。「今回、来日できなくて申し訳ない。後、一週間くらいで映画を完成させるという作業に入っているんだ。日本は大好きな国。震災の後、大変な思いをされていますが、僕も皆さんと共に祈ってるよ」。

本作で伝えたいメッセージは「必ずセカンドチャンスがある」というものだと言う。「エモーショナルな要素があるスペクタクルな映画だが、ロマンティックなストーリーが核になっている。主人公のジョーは、お母さんを亡くすという出来事を経て、その後再生していく。それを乗り越えて、より幸せになれるというのが、一番伝えたいメッセージだ」。本日見たフッテージ映像によると、クリーチャー的なものが垣間見られたが、それについては詳細を述べずに「実際にはあれ以上にいっぱい出てきます」とだけ語った。

敬愛するスピルバーグとの仕事については、「素晴らしかったし、光栄だった」と興奮気味に言う。「彼はストーリーやキャスティングも共に考えてくれて、現場にも足を運んでくれたし、編集段階でも手伝ってくれた。彼は真の共同作業者でプロデューサーだったよ。僕の好きな映画は彼の監督作が多いけど、それはごまをすってるわけじゃない。彼は、アメリカの歴史に残る作品を一杯作ってきたと思う」。

本作のジャンルについては1つに絞り込めないと言う。「僕の好きな作品は、いろんなジャンルをブレンドしたカクテルのような映画。SF、ロマンス、コメディなど、どれか1つとは言えない。全部が含まれている奇妙なコンビネーションの映画だが、映画を見たら、自分の生活を忘れ、より気分の良い状態で映画館を出られると思うよ」。

どうやら、本作は非常に大きなハートのある映画ということで、大人だけではなく、親子で見られるファミリー映画のように、幅広い層が楽しめる映画になりそうだ。何といっても、映画界の天才によるタッグ作だから期待しない方が嘘だろう。ああ、でも早く完成した『スーパーエイト』が見たい!【取材・文/山崎伸子】

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