坂口健太郎&永野芽郁の仲良しコンビが撮影現場で明かした、『仮面病棟』の裏側|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
坂口健太郎&永野芽郁の仲良しコンビが撮影現場で明かした、『仮面病棟』の裏側

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坂口健太郎&永野芽郁の仲良しコンビが撮影現場で明かした、『仮面病棟』の裏側

【写真を見る】衝撃的なビジュアルのピエロや怪しげな病院など、撮影現場の雰囲気を写真でご紹介!
【写真を見る】衝撃的なビジュアルのピエロや怪しげな病院など、撮影現場の雰囲気を写真でご紹介![c]2020 映画「仮面病棟」製作委員会

現役医師である知念実希人が描いたミステリー小説を、坂口健太郎、永野芽郁ら豪華キャストで映画化した『仮面病棟』が3月6日(金)より公開となる。本作では、ピエロの仮面をつけた凶悪犯に占拠されたことで、重い鉄格子で閉ざされた危険な密室と化した病院からの脱出を試みる人たちの姿が描かれる。今回、シリアスで意味深なシーンの多い本作の撮影現場に潜入し、キャストの2人と木村ひさし監督に舞台裏エピソードを伺った。

坂口は医師の速水秀悟役を、永野は凶悪犯に打たれた女子大生の川崎瞳役を演じた
坂口は医師の速水秀悟役を、永野は凶悪犯に打たれた女子大生の川崎瞳役を演じた[c]2020 映画「仮面病棟」製作委員会

本作が映画初主演となる坂口は、一夜限りの当直医として先輩に呼びだされた医師、速水秀悟役を、永野はピエロの仮面をつけた凶悪犯に撃たれケガを負った女子大生の川崎瞳役を演じた。映画では『俺物語!!』(15)以来の再共演となる2人だが、今回は作風もガラリと変わり、緊張感のある作品での共演となった。

映画での久々の共演について永野は「原作や脚本を読んで、大変な撮影になるだろうとは覚悟していました。だからこそ、坂口さんがずっと現場に居てくれるというのは安心感があり、共演自体もとても楽しみにしていました。現場に入ってからも、共演者が坂口さんで良かったなって思うことばかりでした」と信頼を口にしたが、すかさず坂口が「芽郁に坂口さんって言われるとすごく不思議な感じがする!」とひと言。永野が「いつもは“健兄”って呼んでるので(笑)」と仲良し裏話を披露してくれた。

舞台となる病院は実際の廃病院でロケを行っている
舞台となる病院は実際の廃病院でロケを行っている[c]2020 映画「仮面病棟」製作委員会

病院自体の構造が非常に重要となってくる本作では、実際の廃病院でロケを行い、セット撮影と合わせることで、リアリティを出している。「なるべく原作の設定を踏襲し、イメージ通りの病院に仕上がっています」と話す木村監督は、撮影現場の複雑な構造について「最初は位置関係を把握するのに頭が混乱しましたが、、途中からは目つぶっても歩けるくらいになりました(笑)」とクランクイン当初の苦悩を懐かしげに振り返った。

病院内の鉄格子で逃げ場を失う2人
病院内の鉄格子で逃げ場を失う2人[c]2020 映画「仮面病棟」製作委員会

本作は、“閉鎖された病院”という密室空間の中でのみ物語が展開するため、撮影の1か月間は「とてもきつかった」と吐露する坂口。「病院はそもそも怖い空間ですよね。しかも本作は夜のシーンがとても多いのでつらくて…でもそれはきっと、物語のなかで速水と瞳も思っていることだと思うので。現実感のある病院で撮れたのは、セット撮影よりもリアリティがあって良かったし、映像にも閉塞感や緊迫感が反映されていると思います」。

続く永野も、「1か月近く撮影していると慣れてきたりもするのですが、物語的には一夜だけの話なので、毎シーンごとに新鮮な気持ちを保たなきゃいけないですし、ピエロを怖がったりする感情など、慣れを出さずに新鮮さをキープする大変さもありました」と語った。

ピエロに追い詰められるシーンの緊迫感がすごい!
ピエロに追い詰められるシーンの緊迫感がすごい![c]2020 映画「仮面病棟」製作委員会

本作で印象的なビジュアルと言えば、やはり病院に立てこもった凶悪犯のピエロ姿だ。初めてピエロの姿を見た時の感想も2人に尋ねてみた。ピエロに撃たれる瞳を演じた永野は「仮面では犯人の目しか見えなくて、開いたり細くなったりするのはわかるけど、目だけが動く様子が怖くて。でも、その目に狂気的に見える瞬間や哀愁が漂っている瞬間もあったりして、犯人の感情が掴めない感じに恐怖はありました」と話し、そういった感情も芝居に反映されたという。一方で坂口は意外にも、「かっこよかったです。監督のアイデアで、口が片方だけ上がっているので普通のピエロとは表情が違ったりして、かなりピエロの印象も変わりました。表情がない分、身体の動きを生かしたお芝居だったり、監督が撮影角度にもこだわって魅力的に見せていました」と感動した様子。

『ジョーカー』などの“ピエロブーム”に続く1本としても期待大!
『ジョーカー』などの“ピエロブーム”に続く1本としても期待大![c]2020 映画「仮面病棟」製作委員会

撮影現場では、キャストがしきりに監督と演技の打ち合わせを行う様子が見られた。木村監督は、「登場人物のセリフの順番も、撮影中に腑に落ちるかどうかを重視して変化をつけたところもあります。セリフ周りは特に、より伝わりやすいように、良い意見だなと思うものは積極的に取り入れていきました」とキャスト陣とのコミュニケーションで作品をブラッシュアップしていったことを明かす。

木村監督と言えば、クスッとしてしまうようなコメディ作品の名監督として知られているが、本作では一転してシリアスなミステリー作品を手掛けたことについて「ふざけた監督だと思われているので、ふざけなくても撮れるんだぞと世に知らしめる作品になればいいなと思います(笑)」と笑いながらファンに向けコメント。

数々の謎に包まれた病院から脱出を試みる“ノンストップ脱出ミステリー映画”『仮面病棟』。2019年にヒットした『ジョーカー』『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』の“ピエロブーム”に続く1本としても、いまから期待が高まる。

取材・文/編集部

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