『ジュリエットからの手紙』ヴァネッサ・レッドグレイヴ「フランコと仕事をするのはとても好きだわ」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
『ジュリエットからの手紙』ヴァネッサ・レッドグレイヴ「フランコと仕事をするのはとても好きだわ」

インタビュー

『ジュリエットからの手紙』ヴァネッサ・レッドグレイヴ「フランコと仕事をするのはとても好きだわ」

イタリア・ヴェローナ。ジュリエットの生家に届く、恋の悩みを綴った手紙は毎年5000通にも及ぶ。その一通、一通に返事を書くジュリエットの秘書からの手紙を受け取った女性と、それを書いた女性がふとしたきっかけで出会い、50年前の初恋を探す旅に出る姿を描くラブストーリー、それが『ジュリエットからの手紙』(公開中)だ。今回、主人公のソフィア(アマンダ・サイフリッド)と共に、初恋の相手ロレンツォを探す旅に出るクレアを演じたヴァネッサ・レッドグレイヴのインタビューが届いた。

――(現在の夫でロレンツォ役の)フランコ・ネロとの共演についていかがでしたか?

「フランコとは最初『キャメロット』(67)で一緒だったの。それが彼との最初の出会いね。その後はかなりたくさんの映画に一緒に出ているわ。いつも一緒に仕事をすると、お互いとっても興奮するの。良い関係なのよ。まあ、お互い興奮する時期はかなり前に過ぎてしまったけど(笑)。彼と仕事をすることはとっても好きだわ。今回は私が15歳の時に出会った、最初に愛した人を演じていることがとっても嬉しいのよ」

――ほかの共演者たちの関係はいかがでしたか?

「通常、年がずっと上の役者が撮影に入ってくると、周りは緊張したりするわよね。そういった感情を取り払ってあげるのは、役者として必要な仕事だと思うわ。そうすることによって、各自がベストなパフォーマンスができるのだから」

――クレアの役柄について聞かせてください

「この女性は若い頃にある男性に恋をして、親からの反対などにあい、臆病になって逃げ出すことになるのね。そして、シェイクスピアのジュリエットに手紙を書く。その失われた手紙を50年の月日が経った後に、アメリカ人の女の子(アマンダ・サイフリッド演じるソフィ)が偶然見つけることになるのよ。彼女はこの世界各国からのジュリエットからの返信を書くボランティアの人たちと一緒になって返事を出すのよ。その女性がクレア。ジュリエットからの手紙によって勇気づけられ、彼女はソフィと一緒にヴェローナへ行くの。失われた50年越しの愛を見つけにね」

――あなた自身の人生とクレアの人生の接点はありますか?

「そうね。 私とクレアの人生はとても興味深い関係ね。私が初めて海外に行ったのはイタリアだったの。そして、このお話もイタリアを舞台としている。お話は失われた愛を取り戻す話よね。クレアが取り戻すのと同時に、若いソフィも本当の愛を知る。そして相手役がフランコだっていうのもとても興味深いわね。私たち、一緒になってからとても長いもの」

――アマンダ・サイフリッドについて聞かせてください

「彼女は一緒に仕事をするのに本当に素敵な女の子よ。私たち、何だか波長がとてもよく合うのよ。作品を見ていても、それがわかると思うわ」

女性からの圧倒的支持を集めている本作。何と言っても世界遺産の愛の都ヴェローナが舞台であり、クレアを演じたヴァネッサ・レッドクレイヴと、ロレンツォを演じたフランコ・ネロは1967年の初共演で出会って約40年後に結婚、永らく愛を育み続けたふたりが本作に深いリアリティを与えている。また、テイラー・スウィフトやコルビー・キャレイの楽曲も花を添えている。イタリアの美しい風景の中で描かれる至福の本作は、見ればきっと温かい気持ちに包まれるはずだし、間違いなくイタリアに出かけたくなるだろう。今後、全国順次公開されるので近くの劇場で公開された時には是非見逃さなでほしい、そんな一作だ。【Movie Walker】

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