ジェニファー・ロペスが圧巻のストリップで男たちを翻弄する！＜写真14点＞

先日のスーパーボウルで、エネルギッシュなパフォーマンスを披露し、大きな話題をさらったジェニファー・ロペス。女優として、歌手としても歩みを止めず輝き続ける彼女の圧倒的な存在感を堪能できるのが、現在公開中の『ハスラーズ』だ。

女性ストリッパーたちがウォール街の金融マン相手に金をダマし取る姿を、実際に起きた事件をベースに描いた本作。主人公は幼い頃に母に捨てられ、祖母に育てられたデスティニー(コンスタンス・ウー)。彼女は年老いた祖母を養うためニューヨークのストリップクラブで働き始め、そこで店の重鎮ラモーナ(ジェニファー・ロペス)と出会う。2人は協力して大金を稼ぎ姉妹のような関係を築いていくが、その矢先にリーマンショックが起き、店もその余波を喰らうハメに…。そんな中、様々な理由でお金を必要とするストリッパーたちは、相変わらず裕福な暮らしを送るウォール街の男たちから、金をダマし取る計画を企てていく。

ジェニファー演じるラモーナは、ステージに上がればポールを巧みに使い、セクシーかつクール、そしてパワフルな圧巻のダンスパフォーマンスで店に札束の雨を降らせるトップダンサー。ステージを降りても、衣装の上にゴージャスなコートを羽織り、店の屋上で紫煙をくゆらせたりと、とにかく妖艶でなにをやってもキマってしまう女性だ。

店に来る金融マンたちのランクを見定めると、高給取りにターゲットを絞って個室に誘い、挑発的な視線や焦らしのテクニックで財布のヒモを緩ませるラモーナ。トークで気分良くさせ、次々と酒を飲ませるなど、男を手玉に取りまくる姿はとにかく爽快だ。

ジェニファーと言えば、超一流の歌手で、デビュー前にジャネット・ジャクソンのバックダンサーを務めた経験もあるなど、ダンスの腕前も抜群。そんな彼女なら今回の役は容易に演じたのかと思いきや、初挑戦のポールダンスや色気たっぷりの演技は苦労も多かったようで、「最初は高を括っていたけれど、いざ、ポールダンスを始めてみたら難しいのなんの。300人のエキストラが叫んでる中へ飛び込み、クラブの舞台に上がって、身につけた限りのもので踊る羽目になった時には、『私の人生、どうなっちゃってるの？』と思ったわ」とインタビューで振り返っている。とはいえ、2か月でポールダンスを習得してしまったというのだから、さすがスーパースターだ。

キャリアの転機とも言える挑戦的な役も、年齢を感じさせないフレッシュさで体現しているジェニファー。「ある程度の年齢に達した女性は、ズレて描かれがちだけど、私は自分がまだまだこれからだと感じている。勉強すればするほど、人生を重ねれば重ねるほど、成長していけるような気がするし、その分、仕事も充実するんだと信じているの」とも説明し、前向きな人生観を持っているようだ。

惜しくも受賞は逃したものの、ゴールデングローブ賞助演女優賞にノミネートされたのも当然！と感じさせる熱演で本作に取り組んだジェニファー・ロペス。何歳になっても進化し続ける彼女の超クールな姿は、でっかいスクリーンで目に焼き付けないと損だ！

文/トライワークス