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日本アカデミー賞授賞式も無観客、映画業界の新型コロナウイルス影響まとめ

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日本アカデミー賞授賞式も無観客、映画業界の新型コロナウイルス影響まとめ

現在日本国内のみならず世界各地で猛威を奮っている新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、26日に政府は今後2週間における全国的なスポーツ、文化イベントの中止や延期、規模縮小を要請した。

公開延期、イベント中止など新型コロナウイルスの影響が映画業界にも
公開延期、イベント中止など新型コロナウイルスの影響が映画業界にも[c]藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2020

その余波は映画業界にも波及しており、3月6日(金)から公開予定だった春休みの定番シリーズとして親しまれる「映画ドラえもん」の最新作『映画ドラえもん のび太の新恐竜』の公開延期が発表。あわせて3月7日(土)に行われる予定だった公開記念舞台挨拶の中止が決定した。

同じく28日の公開を予定していた『映画しまじろう しまじろうとそらとぶふね』も公開前日に急遽延期が決定。また29日(土)から公開されるドキュメンタリー映画『ママをやめてもいいですか!?』は、映画館での公開と同時に2週間限定でオンライン上映も行われるなど、子どもや子育て世代に向けた作品が特に大きな影響を受けている。

『ママやめてもいいですか?』は劇場公開と同時にオンライン上映が行われる
『ママやめてもいいですか?』は劇場公開と同時にオンライン上映が行われる

さらに、3月6日(金)に行われる第43回日本アカデミー賞では一般の入場者の来場を中止して最小限の人数で授賞式が執り行われることとなり、現在東京・調布市で開催中の「映画のまち調布 シネマフェスティバル2020」でも主に子どもをターゲットとしたイベント・上映を中止。

広島県・尾道市で開催される予定だった「第4回尾道映画祭」は開催中止を決定。4月16日(木)から開催予定の「島ぜんぶでおーきな祭 第12回沖縄国際映画祭」も内容を大幅に変更して実施されることが決定している。

尾道映画祭では大林宣彦監督らの舞台挨拶が予定されていた
尾道映画祭では大林宣彦監督らの舞台挨拶が予定されていた[c]2020「海辺の映画館-キネマの玉手箱」製作委員会/PSC

ほかにも、先日行われる予定だった『劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』の舞台挨拶付き完成披露上映会は急遽マスコミ向けの報告会見に切り替えられ、3月1日(日)に大阪で行われる予定だった同作の上映会、3月6日(金)の公開初日舞台挨拶も取りやめに。

29日(土)に開催される予定だった『KING OF PRISM ALL STARS -プリズムショー☆ベストテン-』大ヒット御礼舞台挨拶や、3月1日(日)に開催される予定だった『一度死んでみた』一般試写会などは中止となり、3月10日(火)に予定されていた『劇場』の完成披露試写会は延期が発表されている。

公開延期された作品の新たな公開日程、中止・延期となった各イベントのチケット払い戻し、また現時点で中止や延期が発表されていないイベントの動向については、それぞれの作品の公式ホームページなどで確認してほしい。

3月6日(金)の公開記念舞台挨拶も中止が決まっている
3月6日(金)の公開記念舞台挨拶も中止が決まっている[c]劇場版ウルトラマンタイガ製作委員会

そして、Bunkamuraル・シネマや早稲田松竹、岩波ホールなどはすでに3月前半の臨時休館を発表。TOHOシネマズなど営業を続ける映画館では、一部の劇場で座席指定券の払い戻し対応も行っているとのこと。体調に不安のある方は無理をして映画館に足を運ぶことはせず、健康な方もマスクの着用や咳エチケット、劇場備え付けのアルコール消毒液などでの感染予防をお忘れなく。事態の一刻も早い収束を願うばかりだ。

文/久保田 和馬

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