故ポール・ウォーカー娘、募金活動で人々を勇気づける立場に|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
故ポール・ウォーカー娘、募金活動で人々を勇気づける立場に

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故ポール・ウォーカー娘、募金活動で人々を勇気づける立場に

米トランプ大統領が3月13日に国家非常事態宣言を発令したアメリカでは、ニューヨークを中心に爆発的な新型コロナウイルスの感染者激増が続いているが、非常事態宣言直後に、故ポール・ウォーカーの娘メドウが自身のインスタグラムに投稿した写真と行動がジワジワと浸透してきているようだ。

メドウは、「アポカリプス(最後の審判・人類の滅亡)」というメッセージとともに、2013年に自動車事故で亡くなった父ポールに抱っこされた幼少時代の自身のモノクロツーショット写真を投稿。ポールが目を閉じて嬉しそうなメドウの頬にキスをしている写真はまたもや人々の心を捉えるとともに、これから起こる恐ろしい事態を予見して父を想うメドウの胸中を察し、「こんな時こそポールがいてくれたら、メドウはどんなに心強かっただろう」と心を痛める人たちも多かった様子。

しかしメドウはその2日後、新型コロナウイルス感染拡大による休校などによって食事をとれなくなったロサンゼルス在住の子どもたちを救済するべく、「LA Regional Food Bank」とタッグを組み、父親の志を引き継いで2015年に立ち上げた「ポール・ウォーカー財団」を通じて寄付を募ることを明らかに。「25ドルの寄付で100人の子どもたちに食事を提供することができる」と呼び掛けており、財団の使命である「DO GOOD」(良いことをしましょう)をモットーに、5万ドル(約543万円)を目指しているようだ。

現在世界で最多となる感染者数30万人、乳幼児や若者も含めて死者8000人を超えたアメリカでは、アンジェリーナ・ジョリーやライアン・レイノルズ夫妻、リアーナやピンクなどによる寄付のほか、レオナルド・ディカプリオが、新型コロナウイルスのパンデミックを受けて設立された食料基金「アメリカズ・フード・ファンド」への支援を表明するなど、セレブの間でも支援活動が活発化し始めているが、いち早くスタートしたメドウの草の根的な活動には、「心まで美しいメドウは、ポールにソックリ」「ポールも喜んでいるでしょう」「すばらしい!」「ありがとう」というコメントがある一方で、「寄付してあげたいけれど、仕事を失ってしまった」「家族がコロナに感染してしまって、不安しかない」「ごめんなさい。私が寄付をしてほしいくらいなの」といった悲痛な声も寄せられており、投稿から2週間余り経った現在も目標額は達成していないようだ。

NY在住/JUNKO

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