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日本の漫画を海外向けに提供する、新サブリクションサービス「Mangamo」スタート!

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日本の漫画を海外向けに提供する、新サブリクションサービス「Mangamo」スタート!

日本の漫画を北米、ヨーロッパをはじめとする英語圏を中心とした海外に向けて、月額定額制で提供するモバイル向けのサブスクリプションサービス「Mangamo(マンガモ)」が4月15日からサービス開始となる。講談社をはじめ、コアミックス、コミックスマート、フレックスコミックスなど11の出版社がパートナーシップを組み、「進撃の巨人」「ソマリと森の神様」「炎炎ノ消防隊」「リセットゲーム」「邪神ちゃんドロップキック」など、300以上の漫画作品を月額4.99ドルの読み放題で提供する。

新しい海外向け漫画サブスクリプションサービスが世界の海賊版サイトに宣戦布告!
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漫画だけでなく、日本のアニメを視聴する文化が強く根付いている北米やヨーロッパ。アニメ産業の市場規模においては、海外市場は2019年に初めて1兆円を超え、海外での売上が全体の半分近くを占めているほどになっている。ただし、日本国内の漫画業界の売り上げの過半数がデジタルに移行しているなか、海外ではデジタルの売上はいまだに全体の10%しかないという現状があり、その主因とされるのが、違法ながら無料で読めてしまう海賊版サイトの存在だ。

【写真を見る】出版社 11 社が提携した海外向けの新月額制漫画サービスが誕生
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Mangamoはそうした現状を受け、正当な方法で日本漫画を漫画ファンへ提供し、同時に日本の出版社に収益の還元を行うことで、漫画デジタル市場のエコシステムを作りたいという想いから誕生したサービス。

取り扱い作品をプロの漫画家によるものに限定し、Mangamoによるコンテンツ審査を通過した良質な作品のみを提供するほか、今回のサービス開始にあたって初めて英語版を公開する作品(全体の半分※4月15日時点)を含め、漫画出版社にて正規ルートで英語に翻訳された作品のみが扱われる。保有作品数はナンバー1を誇るという。

代表取締役を務めるバディ・マリーニは「日本のエンタテインメントに欠かせない漫画の違法海賊版撲滅に貢献し、世界ではこれまで知られていなかった作品に触れる場を作ることが我々のミッション」と抱負を語り、「Mangamoをきっかけとした、グローバルな漫画カルチャー変革にご期待ください」とコメントを寄せた。

海外から日本の漫画を読みたいファンと日本から作品を発信する漫画家を正しくつないでくれる新しいサービス。出版社も、国の壁も軽々と超える今後の展開に注目だ。

■Mangamoサービス概要
開始日:4月15日 (米国時間)
提供プラットフォーム:iOS(Androidでも今後提供予定)
使用可能エリア:日本・中国・韓国を除く全世界にて使用可能
料金:月額4.99ドル

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