『AKIRA』4Kリマスターセットを開封してみた！クールなパッケージに貴重な特典満載

1988年に公開され、アニメーションはもちろん、映像史においても世界に大きな衝撃を与えた『AKIRA』。緻密に描き込まれたネオ東京のビル群、クールな“金田バイク”、大迫力のアクションシーンなど、多くの一流クリエイターを夢中にさせてきた本作が、4Kリマスター版になって復活！そのパッケージ版「AKIRA 4Kリマスターセット」が明日4月24日(金)に発売されるので、一足お先に内容をチェックしていきたい。

パッケージを手にしてまず目に入るのは、主人公・金田のイラストが描かれた特製スリーブ。表面はガラクタを積み重ねて作られた玉座に座る金田の姿、裏面はビルの夜景と組み合わされた印象的な彼のアップとなっており、作品の雰囲気を如実に表している。

スリーブの中には、ディスクの収納ケースと特製ブックレットが封入されている。気になるブックレットの内容は、アニメ・特撮研究家の氷川竜介が作品について、オーディオ・ビジュアル/音楽評論家の麻倉怜士が音響回りについて解説。さらに、岩田光央(金田役)、佐々木望(鉄雄役)、小山茉美(ケイ役)、草尾毅(甲斐役)の声優陣、そして音響監督の明田川進を含む5人のインタビューも掲載。当時のオーディション模様や収録秘話など貴重なエピソードが語られた座談会が全文掲載されている。このほか、1988年の東京での新型爆弾爆発や第三次世界大戦、2015年の“2020年東京五輪”開催決定など、劇中での出来事が一目でわかる時系列年表も確認することができる。

収納ケースにはディスクが3枚。4K ULTRA HD Blu-rayとBlu-ray版の本編。そして、特典映像が収録されたBlu-rayディスクだ。特典ディスクには特報や予告編に加えて、「AKIRA SOUND MAKING 2019」や「AKIRA SOUND CLIP BY 芸能山城組」といった貴重な映像も収録。この4Kリマスター用にリニューアルされた音に迫ったドキュメンタリーと、民族音楽を主題としたアーティストグループ、芸能山城組による公開当時の音楽制作の模様を記録した映像から、作品の重要なファクターの一つである音楽への理解を深めることができる。このほかにも、1988年公開版のエンドクレジットや絵コンテ(静止画)など、ファンにとってうれしい特典が満載となっている。

今回紹介したパッケージは特装限定版で早々に売り切れてしまう可能性も。お家で過ごすことが多いいまだからこそ、より鮮明な映像と音楽で甦った本作を見応えある特典映像と共にじっくり堪能してみてほしい。

文/トライワークス