いまこそイッキ観したいシリーズ映画「ランボー」、その戦いの軌跡をプレイバック!|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
いまこそイッキ観したいシリーズ映画「ランボー」、その戦いの軌跡をプレイバック!

コラム

いまこそイッキ観したいシリーズ映画「ランボー」、その戦いの軌跡をプレイバック!

「ターミネーター」に「ゴーストバスターズ」、「トップガン」、さらに「マトリックス」の第4作の企画も進行中など、いままさにハリウッドは“続編ブーム”。そんなムーブメントの一つで、今年の注目作と言えるのが『ランボー ラスト・ブラッド』(6月26日公開)だ。本作で5作目となる「ランボー」シリーズから、今回は主人公“ランボー”の活躍を振り返ってみたいと思う。

70歳超えのスタローンが再びランボーに!(『ランボー ラスト・ブラッド』)
70歳超えのスタローンが再びランボーに!(『ランボー ラスト・ブラッド』)[c]2019 RAMBO V PRODUCTIONS, INC.

ランボーことジョン・ランボーは、元グリーンベレー(アメリカ陸軍特殊部隊)のベトナム帰還兵で、”戦争の英雄”と呼ばれた男。過酷な訓練と任務を経験し、ナイフや銃火器類を使いこなし、ヘリや戦車の操縦もでき、拷問に耐え、悪天候や食糧不足にも適応することができる。特にゲリラ戦で真価を発揮し、森林や泥など自然の中に紛れ込み、即席で様々なトラップも作ってしまう。

サバイバルナイフは第1作から使い続けている(『ランボー 最後の戦場』)
サバイバルナイフは第1作から使い続けている(『ランボー 最後の戦場』)[c] 2007 EQUITY PICTURES MEDIENFONDS GMBH & CO.KG IV

一見すると無敵の戦士に思えるランボーだが、重いPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しんでいる。そのうえ、戦争への批判から帰還後は心ない罵声を浴びせられ、まともな職にも就けないなど、社会に適応できない悲劇の男という一面もある。そんなランボーを演じているのは、『ロッキー』(76)で名を上げたシルベスター・スタローン。シリーズ全作に主演し、体当たりで危険なスタントに挑戦してきただけでなく、ランボーの精神的な脆さも体現し、アクションスターとしての地位を確立した。

ベトナム帰還兵の悲しみを背負ったランボーの孤独な戦い

1982年に公開された記念すべき第1作『ランボー』は、ランボーがアメリカのある田舎町を訪れるところから始まる。ただ食事をしたいだけのランボーだったが、排他的な保安官に呼び止められ、汚い身なりとトラブルを起こしそうな風貌という理由で町を追い出されてしまう。それでも町へ戻ろうとしたランボーは逮捕され、保安官事務所に連行。拷問じみた取り調べを受けた彼は、保安官たちを素手で叩きのめし、追手を振り切り山中へと逃亡する。

【写真を見る】引き締まった肉体美に精悍な顔つき!若かりしシルベスター・スタローン(『ランボー』)
【写真を見る】引き締まった肉体美に精悍な顔つき!若かりしシルベスター・スタローン(『ランボー』)[c] 1982, 1985, 1988 STUDIOCANAL

足場の悪い山道を難なく駆け回り、大勢の警官や兵隊を相手に、茂みや木々の裏から突然現れては、一人ひとり仕留めていくランボー。お得意のゲリラ戦を中心に、たった一人で軍隊並みの強さを見せつける。一方で、恩師であるサミュエル・トラウトマン大佐が説得に現れ、「戦争は終わったんだ」と告げた際には、「まだ終わっちゃいない!戦争は続いている」と絶叫し、感情を爆発させる姿も。大佐に対して、帰還後の不遇な扱いや死んでいった戦友たちへの思いを語るランボーの姿からは、戦争の悲惨さや帰還兵を巡る境遇を訴える力強いメッセージも感じることができる。

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