レイフ・ファインズが語る「ヴォルデモートは邪悪だという自覚がないんだ」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
レイフ・ファインズが語る「ヴォルデモートは邪悪だという自覚がないんだ」

インタビュー

レイフ・ファインズが語る「ヴォルデモートは邪悪だという自覚がないんだ」

いよいよ明日、7月15日(金)より世界同時公開となる『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』。2001年の第1作から足かけ11年にわたり製作されたシリーズも遂にこれがラストだ。そしてハリーとヴォルデモートの戦いにも終止符が打たれることになる。そこでヴォルデモートを演じるレイフ・ファインズに、ヴォルデモートとはいったいどういう男なのか語ってもらった。

――あなたが考えるヴォルデモートについて聞かせてください

「ヴォルデモートの恐ろしさは、ひたすら先へ進もうとする男の狂気にある。あきらめるつもりは全くないんだ。ヴォルデモートは世界に対する根深い恨みを抱えている。面白いことに、甥のヒーロー(・ファインズ=ティフィン)が若きトム・リドル(11歳時)を演じているのだが、世界から拒絶された少年の孤独がにじみ出ている。ヴォルデモートの復讐心の種はそこにある。私はあのシーンをよく参考にしているよ。『絶対に負けないぞ』と孤独なトムが誓う鍵となるシーンだからね」

――ヴォルデモートはどんな性格なのでしょうか?

「邪悪な人は、邪悪であるという自覚がない。自分の考え方が正しいと確信しているからだ。“俺のやり方でやれば、世は回る”という確信を持っているんだ」

――いよいよハリーとの最終対決ですね

「ハリーの味方をした友達がヴォルデモートに殺されるというのは、多いにあり得る話だ。それは単なる威嚇ではない。だから、ハリーは非常に勇敢だね。そして、ヴォルデモートは友達に守られているハリーに近づくことができないから、逆に『おいで』と、ハリーをおびき寄せるわけだ」

――ハリーとの最後のバトルシーンについて聞かせてください

「ヴォルデモートは至近距離でハリーを殴ったり蹴ったりする。体を張ったバトルだ。そして、ハリーがヴォルデモートの首をつかみ、胸壁から引きずり降ろそうとする場面があるが、ふたりは取っ組み合いをしたまま、押したり引いたりしてぐるぐる回る。まるで体も魂も絡まり合う感じで。それで中庭へ転落する。転落したふたりはぐったりだが、そこで膝立ちし、いよいよ『真昼の決闘』的クライマックスとなる。ふたりとも顔も汚れ、ヴォルデモートは顔から血を流しているが、それぞれの杖をつかもうと必死になって地面をはうんだ」【Movie Walker】

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